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セットプレーから3つのアウェーゴール献上…柏DF鈴木「もったいないを重くとらえたい」

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[8.25 ACL準々決勝第1戦 柏1-3広州恒大 柏]

 FKからのオウンゴール、MFパウリーニョの直接FK、ショートコーナーからFWガオ・リンのヘディングと、セットプレーで3失点。3つのアウェーゴールを与えて第1戦を落としながらもアジア屈指の力を備える広州恒大に対し、流れの中からゴールを許さなかったのは柏レイソルにとって自信につながった部分でもある。スピードに乗ったショートカウンターを浴びるシーンは何度もあったが「流れの中での恐さはあまり感じていない」とDF鈴木大輔は言う。セットプレーからの失点が重なったことは「準備してきた中での失点で非常にもったいない」と反省する鈴木は、「もったいないを重くとらえたい」とひとつのミスが致命傷になるアジアトップレベルとの戦いを振り返った。

 1失点目はMFフアン・ボーウェンのFKを鈴木がヘディングで処理したボールが、そのまま柏ゴールに入ってしまうアンラッキーな形となってしまったが、「下がるタイミングとか、1人1人の位置は見直さないといけない」と、あくまで“修正できるポイント”として挙げる。

 柏は2013年AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝に続いて広州恒大に敗戦。奇しくも2年前の第1戦もホームで、そのときのスコアは1-4だった。この日もアウェーゴールを許したうえで1-3の敗戦となったが、「2年前は個の力に打ち拉がれて『やばいな』という感じがあったんですけど、今回はそんなことはない」と鈴木。柏の唯一の得点を決めたFW工藤壮人も「2年前の手も足も出ない状況ではなかった」と差が縮まっていることを体感している。

 この広州恒大戦では08年から柏のキャプテンを託されているMF大谷秀和が欠場、キャプテンマークは鈴木の左腕にあった。大一番を迎えるにあたり、「(中盤が)若い3人だったのでイケイケになって前に出過ぎないとか、全体の距離感をコントロールすること」と、24歳のMF茨田陽生、20歳のMF小林祐介、18歳のMF中山雄太が組んだ若き中盤へのケアを意識していたという。

「恐がらずに(パスを)つないでいけば(マークを)外せる」。攻撃面での確かな手応えを得た背番号4は「スコア的に厳しいですけど、自信を持ってアウェーに乗り込むだけ」と第2戦での逆転劇を期していた。

(取材・文 奥山典幸)

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