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マインツ監督、日本人最速のドッペルパックを実現した武藤にお辞儀「パフォーマンスに敬意」

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 マインツFW武藤嘉紀は29日のブンデスリーガ第3節ハノーファー戦で、公式戦初ゴールを含む2ゴールを決め、3-0の快勝の立役者となった。大活躍の武藤にお辞儀したマルティン・シュミット監督は試合後、そのパフォーマンスを称賛している。

 武藤は17分、29分とゴールを決め、後半立ち上がりにもフォアチェックから相手のミスを誘い、3点目の起点となった。

 マインツでの公式戦4試合目、先発起用2試合目と早い段階で見事な結果を出した武藤を、ブンデスリーガ公式ウェブサイトはマン・オブ・ザ・マッチに選出。これまでブンデスリーガでゴールを決めた日本人選手16人のうち、ドッペルパック(1試合2得点)は最速記録だと伝えた。

 決定的な仕事をした武藤が86分にピッチを退く際、スタンドからは大きな拍手が送られ、シュミット監督は武藤にお辞儀をした。試合後の会見でこの場面について聞かれると、シュミット監督は以下のように説明している。

「もちろん冗談でもあったが、彼のフレンドリーな振る舞いにも影響されたかもしれない。練習で話しかけるときに、彼はいつもああやってお辞儀するんだ。ただ、彼のパフォーマンスに敬意を払うためにお辞儀したというのもあるね」

 だが、シュミット監督は武藤の活躍を喜びつつ、指揮官としての立場も強調した。前節ボルシアMG戦では、批判を受けた武藤を擁護したが、明らかな結果を残した今回は、逆に褒めちぎる必要もないと感じたようだ。シュミット監督は次のように続けている。

「彼だけを褒めるわけではない。ほかの選手が2得点を挙げ、3点目を演出すれば、その選手のことも褒めるし、敬意を払う。武藤のパフォーマンスを評価しているが、ほかのメンバーのパフォーマンスも悪くなかった。彼が一人で勝ったわけではなく、チーム全体の勝利だ。彼は我々を助け、我々は彼を助ける」

 この活躍で期待がさらに高まった武藤。監督は過剰な重圧になることを警戒しているようだ。

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