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岡田武史オーナーのFC今治、J2金沢と死闘も“ジャイキリ”ならず

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[8.30 天皇杯1回戦 金沢6-3(延長)今治 石川西部]

 第95回天皇杯全日本サッカー選手権は30日、1回戦を行い、元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務める四国リーグのFC今治がJ2のツエーゲン金沢と対戦し、延長戦にもつれ込む死闘の末、3-6で敗れた。

 前半12分にMF桑島昂平のゴールで先制した今治だが、後半は金沢の反撃に遭い、後半3分、22分とMF玉城峻吾に立て続けにゴールを決められ、1-2と逆転を許した。なかなかシュートまで持ち込めない苦しい展開の中、後半35分に元日本代表DF山田卓也を投入し、最終ラインから立て直しを図る。すると試合終了間際の後半アディショナルタイム、高い位置でボールを奪ったFW岡本剛史のパスからDF中野圭が右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 土壇場で2-2の同点に追いつき、試合は延長戦に突入。ところが今治はMF赤井秀一が負傷でプレー続行不可能となり、すでに交代枠を使い切っていたため、10人での戦いを余儀なくされる。それでも延長前半8分、カウンターから岡本が中央をドリブルで駆け上がり、GKを引き付けてラストパス。並走してきたFW長尾善公が右足で無人のゴールに流し込み、3-2と勝ち越した。

 しかし、金沢が意地を見せた。延長前半アディショナルタイム、MF茂木駿佑の右CKはGKにパンチングされたが、MF大槻優平がエリア外から放ったヘディングシュートがゴールに吸い込まれ、3-3の同点。延長後半3分にはFW大町将梧が獲得したPKをDF嶺岸佳介が決め、4-3と逆転に成功した。

 粘り強く戦ってきた10人の今治だが、さすがに力尽きた。金沢は延長後半6分、茂木のミドルシュートで5-3と突き放すと、延長後半15分にはカウンターからMF田中パウロ淳一がダメ押しゴール。苦しみながらも120分間の激闘の末、6-3で今治を振り切り、2回戦に駒を進めた。

●第95回天皇杯特設ページ

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