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[Rookie League]リーグ最多得点の攻撃陣が最終節も8発!桐光学園が帝京に快勝して2位でフィニッシュ

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[9.5 Rookie League A Group第9節 桐光学園高 8-1 帝京高 時之栖裾野G]

 関東・静岡の強豪校が優勝を争うU-16大会、「2015 Rookie League」A Groupは5日、最終節を行い、2位の桐光学園高(神奈川)は8位の帝京高(東京)に8-1で快勝。桐光学園は2位で大会を終え、9位に後退した帝京はB Group降格となった。

 優勝した流通経済大柏高に逆転負けするなど2位に終わったものの、関係者たちが「強い」と声をそろえていたのが桐光学園だった。最終節では8ゴールで大勝。リーグ戦を通して最多の36得点(9試合)をたたき出した桐光学園は、中盤戦で勝ち点を重ねて8位まで順位を上げていた帝京を寄せ付けなかった。

 桐光学園は前半6分にMF大場隆充のゴールで先制すると27分にもMF佐々木倫忠が加点。29分にはMF今井海斗のシュートのこぼれ球を大会得点王に輝いたFW倉持快が押し込んで3点目を奪う。帝京の攻撃をFW小野田圭吾のシュート2本に封じた桐光学園は後半も得点を重ねる。

 2分に左サイドを抜け出した倉持が右足で加点すると、12分には中央からのコンビネーションで崩して最後は大場がゴールを破る。帝京もCBからFWへポジションを移した桐生慶太郎のスルーパスからMF松永悠希がシュートへ持ち込むなど反撃するが、MF山形修平を軸にボールを動かす桐光学園は蔵元や大場、佐々木の突破やコンビネーションでチャンスを連発。31分にも佐々木の折り返しをFW近藤央が決めると、直後にもMF梶谷佳士が決めて7-0とする。CB渡辺楓が「(Rookie Leagueを通して)一つひとつの試合へ集中を高めて臨むことや、一つひとつのプレーの責任感を高めて来れたと思います」という帝京も38分に右サイドから仕掛けた松永が決めて意地で1点を奪い返す。

 だが、桐光学園は39分にも右サイドから単騎ドリブルで持ち上がった今井が左足でゴールを破り、8-1で試合を終えた。帝京の渡辺は「このルーキーでは負けたんですけど、負けたことを無駄にせずに2年後に勝てたらいいなと思っています」と9位に終わった悔しさを今後晴らすことを誓った。

 一方の桐光学園は「 Rookie League」を視察した鈴木勝大監督がMF田中雄大やFW倉持快をトップチームに引き上げてプリンスリーグなどで起用。「 Rookie League」で認められた選手たちがステップアップしていった。強さを示したチームからさらにチャンスを掴む選手が現れるか。石橋清一コーチは「全体の課題はゲームの流れを読む力だったり、流れが悪い時にいかに何ができるか。そういうことができれば勝っているゲームで失点して逆転されなかった場面もあると思うので。あとは個人の強みというか武器を発揮してやってほしいですね」と彼らの今後に期待を寄せた。

 倉持は「先制されたりする試合も多かったんですけど、逆転したり、そこから逆転されたりする試合が多かったのでもっと勝負どころでもっとしっかり点取れたり、抑えたりできるチームにしていきたいです。今後の目標はトップチームで出場することとか、もうちょっとこのチームでしっかり勝っていくことを意識していきたいです」。「 Rookie League」で出た課題を改善して、チームメートとともに次の目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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