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[Rookie League]強豪相手に9試合でわずか4失点、流経大柏の守備の柱・寳居が大会MVPに

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「2015 Rookie League」A Group9試合でわずか4失点。堅守で優勝を勝ち取った流通経済大柏高のCB寳居俊之介がMVPに選出された。寳居は「嬉しいです。驚きました。これからも自信を持ちながら、天狗にならず、努力を続けていきたいと思っています」とコメント。強豪校の有力な1年生が集うリーグ戦で獲得したMVPを自信に、これからさらに成長することを誓った。

 寳居は全試合無失点を目指して「Rookie League」の戦いをスタート。身長は172cmと決して長身ではないが、それでも相手よりも先に跳躍したり、上手くポジショニングを取って相手を飛ばさないことを意識した空中戦で優位に立つと、1対1の攻防でも強さを発揮した。そして「個人的には自分的に意識していたことは『ひとりで守れるDFになれ』とコーチに言われていて、声を出してみんなを仕切れるように守備の面では頑張っていました」。声、対人の強さでチームの守りを支えた。

 齋藤礼音コーチも安定感高く、また我慢強い守りを見せていた寳居を評価。周囲から信頼を勝ち取った寳居だが、選手層の厚い流経大柏で気を抜いている暇はない。本人ももちろん、そのつもり。小学校時代、FC多摩ジュニアユースでプレーした中学時代とチームメートに自分よりも上の選手がいたことから、常にそれを目指して成長を目指して来た。それを今後も続けるだけだ。

 目標はFC多摩時代の先輩で、現在流経大柏のAチームの柱である先輩CB本村武揚。まだまだ、Aチームに入るとレベルの差を感じる部分が多いという。「トップチームに上がるとみんな上手くて通用しない。もうちょい予測の部分やカバーリングとか意識していって、もっと守れるようにしていきたい」と課題克服を誓ったCBは、「いい選手がいるので(その中で)レギュラー取り続けるように。自分も努力しつつ、チームも一丸となって2年後選手権に出て日本一になれるようにチームで頑張っていきたい」。2年後に日本一のため、今はライバルたちに負けないように、個を伸ばすことに集中する。

(取材・文 吉田太郎)
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