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「大胆」にプレーした森重、1年半ぶりゴールにクロスバー直撃ミドルも

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[9.8 W杯アジア2次予選 日本6-0アフガニスタン テヘラン]

 粘り強く押し込んだ。1-0の前半35分、DF森重真人(F東京)が貴重な追加点をマークした。左CKの流れからDF長友佑都が右足でゴール前にクロスを上げ、森重がヘディングシュート。これはGKに弾かれたが、こぼれ球をゴールラインぎりぎりでFW本田圭佑が滑り込みながら折り返し、森重が左足で押し込んだ。

 直後にゴール裏のビジョンに得点シーンのリプレーが流れると、本田が折り返す前にボールがゴールラインを割っていたのではないかとアフガニスタンの選手が猛抗議。スタンドのファンからもブーイングが飛んだ。

 当然、判定が覆ることはなく、森重の国際Aマッチ2得点目で2-0。森重にとっては、代表初ゴールを決めた昨年3月5日のニュージーランド戦(4-2)以来、約1年半ぶりのゴールとなった。

 前半27分には強烈な右足ミドルがクロスバーを叩き、同29分にも左足でミドルシュートを打った。前半27分の場面はボールがゴール手前で急激に落下し、ワンバウンドしてクロスバーを直撃。「無回転気味に狙って、狙いどおり手前でバウンドした。もう少し運が良ければ入っていたと思う」。ボールがブレやすい高地ならではの特性を生かしたシュートだった。

 ピッチ状態が悪いことも頭に入れ、グラウンダーによるビルドアップだけでなく、浮き球のロングフィードも果敢に狙った。前半21分には森重のロングパスをオーバーラップしてきたDF酒井宏樹が落とし、FW岡崎慎司がゴール前に飛び込むというシーンもあった。

「引いた相手に対して消極的になることなく、前半から恐れずにいろんな方向にパスを出そうと思っていた。大胆にやることが、引いた相手には有効」と、リスクを冒してチャレンジ。「今日の試合は全員で点を取りに行くという姿勢を出せた。自分も得点という形で貢献できたし、後ろも(失点)ゼロで終わることができた」と、納得の表情を浮かべていた。

(取材・文 西山紘平)

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