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古巣の変化を語るファーディナンド氏「ユナイテッドが今年優勝できるとは思わない」

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 元マンチェスター・ユナイテッドDFのリオ・ファーディナンド氏は、今季のユナイテッドがプレミアリーグの優勝争いに絡むことができるとは考えていないようだ。

 ルイス・ファン・ハール監督就任1年目の昨シーズンを4位で終え、チャンピオンズリーグ復帰という最初の目標を達成したユナイテッド。2年目の今季はタイトル獲得に挑戦することが目標となる。

 12日に行われた第5節リバプール戦には3-1の勝利を収め、首位マンチェスター・シティには5ポイント離されているとはいえ、2位と悪くない位置につけている。だがファーディナンド氏は、古巣のスタイルの変化も指摘しつつ、優勝を望むことはできそうにないとの見方を語った。イギリス『テレグラフ』が伝えている。

「トップ4で終えることはできるだろう。だが、リーグ優勝に近づくことができるとは思わない。哲学は以前とまったく異なるものになっている。今の哲学は、『相手よりボールを持つ、ポゼッションこそが守備の第一歩』というもののようだ」

「ユナイテッドのサポーターは、チームへの見方を変えなければならない。流れるような、攻撃的な、ガムシャラなサッカーを期待することはできない。整然としたプレーで、サイドからサイドへつないで、チャンスが来るのを待っている。相手チームを窒息させるようだ」

 巨額の移籍金を投じて補強を行っているが、必ずしも必要な戦力を効果的に加えることができているわけでもないと主張した。

「『あれだけの金額を使ったが、センターバックはどこにいるんだ?』と思えてしまう。ダレイ・ブリント? オールラウンドな素晴らしい選手だが、DFではない。本職のDFのように素早く危険を察知するわけではない。ポジションによってはやりにくそうにしていることもある」

「ネマニャ・ビディッチと話をしたが、人事面や移籍ポリシーの面での変化は現実味がないほどだとお互い言い合っていたよ。『僕らがいた頃に5000万ポンドを使っていれば、さらにどれだけ勝つことができていただろう?』ってね」

 2002年に自身がユナイテッド加入を選んだときと比較すれば、選手にとって魅力が薄れてしまっていると感じられるようだ。

「ユナイテッドからの誘いがあったとき、バルセロナや(レアル・)マドリー、ローマ、チェルシーなど、ほかにも欲しがってくれる可能性のあるクラブがあった。でも、考えていたのは『トロフィーが欲しい』ということだけだ」

「今そういうクラブからの話があったとして、どこに行けばトロフィーを手に入れられるチャンスが一番大きいかと考えれば、それはユナイテッドだろうか? 自分に質問してみなければならない。ユナイテッドが今年のリーグで優勝できるとは思わないよ」

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