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[MOM1490]成立学園MF河口海斗(3年)_“成立の心臓”が大一番で決勝ゴール

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.13 全国高校選手権東京都Bブロック2次予選1回戦 成立学園高 1-0 修徳高 清瀬内山]

 前半はボランチの位置でコンビを組んだMF大野泰成と引き気味の位置で横並びになってしまい、セカンドボールを拾うことができていなかった。また攻撃に厚みを加えることもできていなかった。だが「前に出て攻撃に絡んで、『ちょっとやってやろう』と。前半できなかったので後半やろうと思っていました」という成立学園高MF河口海斗が、前へ出ることを意識してプレーした後半に決勝点を奪った。

 後半23分、河口はバイタルエリアを割って入るようにドリブルで持ち上がって右サイドへボールを捌く。そしてそのままPAへ潜り込むとMF萩原幹太が出したラストパスを「マイナスに来たんでちょっと当たらないかなと思ったけれど」と1タッチでゴール左隅へ流し込んだ。前半のビッグチャンスではクロスバーに当てるミスをしてしまっていた河口は、「(萩原は)練習でもああいう動き出しは良くあるので。崩してから外に叩いて中で仕留めるというのがきょうちょっと出て良かった。後半入って最初いい流れになって、苦しい中でも自分たちのペースを崩さずいいゲームができて、自分が点取れて良かった」と大一番で決めた決勝点を喜んだ。

 成立学園のパスサッカーの中軸を担いながら、献身的な走りでチームを支える河口は、宮内聡監督が「(成立学園の)心臓部ですね。素直だし、良く走る」と評する中心プレーヤー。副キャプテンを務めるMFは後半20分にMF吉村伸からキャプテンマークを譲り受けると、その3分後に値千金のゴールを決めた。「キャプテン(の岸健太朗が)出ていない分も、俺たちが引っ張って、これからも勝ち上がって行けるように」と誓う。

 目標は全国大会出場。「個人的にはチームの柱というか、支えられるように頑張っていきたい」と語る“成立の心臓”がこの日のような派手な活躍だけでなく、チームを攻守で支えて勝利に貢献し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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