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前半12分に先制するも追加点遠く…柏のACLは8強で終わる

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[9.15 ACL準々決勝第2戦 広州恒大1-1柏 広州]

 ホームでの第1戦を1-3で落としていた柏レイソルが、広州恒大(中国)に乗り込んだ一戦。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝進出のためには最低でも3点を奪わなければならない状況で先制した柏だが、その後加点できず1-1のドローで終了。2戦合計2-4で敗れ、柏の2年ぶりのACL挑戦が終わった。

 柏は8月25日の第1戦を欠場していたキャプテンのMF大谷秀和が復帰。4日前に行われたJ1・浦和戦(●0-1)の先発からは、FWエデルソン・モラレスに代えてMF小林祐介を起用した。
 対する広州恒大はFWエウケソンがスタメンに戻り、第1戦で3点目を挙げたFWガオ・リンがベンチに。14年W杯ブラジル代表のMFパウリーニョは、中盤の底に入った。

 後がない柏が最初のチャンスをものにした。前半12分、敵陣右サイドでFKを得ると、MF茨田陽生のクロスにFWクリスティアーノが頭で合わせ、2戦合計2-3とした。

 立ち上がりはDFライン裏へのロングボールを多用していた広州恒大だったが、先制を許した2分後にはMFジョン・ロンがドリブルでPAへ進入し左足シュート。しかし、これはGK菅野孝憲がゴールを割らせない。さらに同20分にはジョン・ロンにGKと1対1の場面をつくられてしまったが、シュートはゴールポストの右へと逸れていった。

 自陣からボールを運べず柏が防戦一方の展開を強いられるなか、第1戦の3得点をすべてセットプレーから奪っていた広州恒大が、またしてもセットプレーでスコアを動かす。前半30分の柏陣内でのFK、MFジョン・ジーがファーサイドにボールを送ると、MFフアン・ボーウェンがダイレクトで左足を合わせる。強烈なボレーシュートがゴールネットを揺らし、1-1。2戦合計スコアは4-2に広がった。

 両軍ともメンバー交代なしで入った後半、決定機を迎えたのは柏だった。7分、DFキム・チャンスの右クロスに対する広州恒大DFのクリアボールをPAで拾った小林がすかさずシュート。しかしこれは広州恒大DFがシュートコースに入り、2点目を許さない。

 2点が必要な柏は、インサイドハーフの小林を下げてストライカーのエデルソン、FW工藤壮人に代えてFW大津祐樹を入れ、前線の活性化をはかる。後半40分過ぎからはこれまでのパスサッカーから一転、DFエドゥアルドを最前線に上げてパワープレーに転じるが一矢報いることなくタイムアップ。6回目の広州恒大との対戦でも、勝利を挙げることはできなかった。

 優勝した2013年以来となるベスト4入りをはたした広州恒大は、明日行われるガンバ大阪対全北現代(韓国)の勝者と、準決勝で激突する。


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