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特別指定FW富樫がJデビューで決勝弾! 横浜FMがF東京に競り勝つ

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[9.19 J1第2ステージ第11節 横浜FM1-0F東京 日産ス]

 J1は19日、第2ステージ第11節を各地で行い、日産スタジアムでは5戦無敗の横浜F・マリノスと6戦無敗のFC東京が対戦した。勝ち点3差で勝てば4位のF東京を上回ることのできる7位の横浜FMは、後半43分に8月に特別指定登録され、JリーグデビューとなったFW富樫敬真がヘディングシュートを決め、1-0で勝利。F東京に7戦ぶり黒星を付け、2試合ぶりの勝利を収めている。

 横浜FMは前節の新潟戦(1-1)と同じ先発メンバーで試合に臨んだ。一方、F東京はMF高橋秀人が2試合の出場停止。MF野澤英之が6試合ぶりにスタメン入り、MF東慶悟は5試合ぶり、MF橋本拳人は第2ステージ初めての先発出場となっている。
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 最初の決定機は前半8分、F東京が高い位置でボールを奪い、ゴール前でMF東慶悟がボレーシュートを放ったがGK飯倉大樹に防がれる。横浜FMも10分にFWアデミウソンの横パスを受けた中村が、PA外からミドルシュートでゴールを狙ったが枠を捉えられなかった。

 F東京は12分にもDF丸山祐市が出足の良い守備でボールを奪い、1タッチで前方にボールをつなげる。そこから攻撃を組み立て、左SB太田宏介がゴール前にクロスを入れたが、FWにはわずかに合わなかった。13分には横浜FMも中村のロングボールからアデミウソンがFW伊藤翔にパス。伊藤がPA内でシュートを放つが、丸山にブロックされて決めきれない。

 その後は互いに攻め切れない時間が続く。ボールを保持する横浜FMは、ゴール前でF東京の守備を崩しきれない。対するF東京は縦パスがカットされてしまい、敵陣までボールを運べない。31分にはMF米本拓司が中盤で中村からボールを奪い、攻め上がるシーンもあったが、左サイドから前田が入れたクロスに走り込む選手がいなく、あっさりと攻撃は終わってしまう。

 ようやく38分に横浜FMは左サイドからDF下平匠のクロスが上がり、FW伊藤がヘッドで合わせたがミートしきれなかった。攻め込む横浜FMは45分にもMF齋藤学が強烈なミドルシュートを放つが、GKブラダ・アブラモフに防がれる。このまま前半はスコアレスで折り返した。

 後半開始と同時にF東京はFWネイサン・バーンズに代えてFW中島翔哉を投入する。中島が入りプレッシングの位置が高くなったF東京だが、なかなかチャンスはつくれない。横浜FMは13分、ロングボールを左サイドで受けたアデミウソンがヒールキックで下平にボールをつなぐ。下平からパスを受けたMF三門雄大がPA外からゴールを狙ったが、シュートは左へ外れた。

 後半19分にも横浜FMは2列目の中村、アデミウソン、齋藤がボールに絡み、F東京の守備を左右に揺さぶる。相手の守備を押し込んだ状態で最後はDFファビオがミドルシュートを放ったが、ボールは大きく枠を外れた。同22分には下平からのクロスに伊藤がヘッドで合わせたが、これも右に逸れて行く。シュート本数の増えて来た横浜FMは、23分にも三門がミドルシュートを放つがクロスバーを越えた。同25分には中村の縦パスを一人がスルーし、その先でボールを受けたアデミウソンが反転してシュートするが、DFにブロックされる。

 F東京は26分に野澤をベンチに下げ、DF松田陸を起用した。横浜FMも29分に伊藤を下げ、8月に特別指定選手となり、Jリーグ初出場となるFW富樫敬真を投入する。後半34分には中村のCKからアデミウソンがヘッドでゴールを狙ったが、これもクロスバーを越えてしまう。F東京は後半42分に中島のボールキープから攻め込む。右サイドでパス交換した中島がゴール前にスルーパスを送る。FW前田遼一が反応し、PA内で倒されたが笛はならなかった。

 後半43分、横浜FMは左サイドでボールを回し、中村がゴール前にクロスを入れる。そこに飛び込んだ富樫がヘディングシュートをゴールに決め、リードを奪った。F東京は東を下げ、FWサンダサを起用したが、このまま試合は終了。横浜FMが2試合ぶりの勝利で6戦無敗としている。

(取材・文 河合拓)

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