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J3天王山は山口に軍配!町田との勝ち点差は「9」!!J3制覇へ大きな勝ち星

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[9.20 J3第29節 町田1-3山口 町田]

 J3リーグ戦の天王山はレノファ山口FCに軍配が上がった。20日、町田市立陸上競技場で行われたJ3第29節で、首位の山口は勝ち点6差で追う2位のFC町田ゼルビアと対戦し、3-1で勝利した。連敗を2で止め、3試合ぶりの勝利を挙げた山口が、勝ち点を64に伸ばしてJ2自動昇格権獲得に大きく前進した。対する町田は6戦ぶりの黒星。勝ち点差は9に広がってしまった。

 序盤から攻め込んだのは、ホームで負けられない町田だった。特にFW久木野聡が中心になって、山口ゴールに迫り続ける。しかし前半16分、CKのこぼれ球が久木野に入るが押し込めない。同22分にはカウンターから放ったミドルシュートがわずかに枠上。同28分のMF鈴木崇文のスルーパスで抜け出した場面も、DFに戻られてしまって、シュートまで持ち込むことは出来なかった。

 守勢に回っていた山口もようやく30分過ぎから得点の可能性を見せ始める。前半31分、右サイドでFKを獲得すると、MF小塚和季がサインプレーでグラウンダーのボールをゴール前に入れる。これをMF福満隆貴が押し込むと、DF代健司に当たってコースが変わる。しかしボールは惜しくもポストを叩き、先制点にはならなかった。

 だが前半36分、試合がついに動く。山口は自陣から小塚が出したロングボールにFW岸田和人が反応。ワンタッチでエリア内に入ると、スピードに乗った突破でGKを外す。GK高原寿康も飛びついたが、岸田の左足の方がわずかに先にボールに届き、古巣相手に待望の先制ゴールを奪った。

 しかし失点後も相変わらず攻め続けたのは町田だった。後半に入ってもペースは変わらず、3分の左クロスに飛び込んだ久木野のヘディングはわずかに枠右に外れたが、迎えた5分、ミドルレンジでボールを持った鈴木崇が左足を一閃。弾丸シュートをゴールネットに突き刺し、試合を振り出しに戻した。

 勝ち点6差で迎えた天王山。この試合の勝敗が今季のJ3を左右すると言っても過言がないだけに、緊張感が張り詰めるゲームになった。しかし、やはりJ3リーグで得点ランキングを独走する岸田の個人技がポイントになった。

 後半23分、山口は左サイドから岸田がエリア内にドリブルで侵入。たまらずDF深津康太が対応するが、足を引っ掛けてしまい山口にPKが宣告される。これをMF福満隆貴がしっかり蹴り込み、勝ち越しに成功。さらに同35分には岸田のパスを受けた途中出場のMF平林輝良寛がエリア内から左足で狙うと、グラウンダーのシュートが右ポストを叩いて、ゴールネットに収まった。試合はこのまま3-1で山口が勝利。J3制覇に向け、大きな勝ち星を手にした。 

(取材・文 児玉幸洋)


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