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[MOM1493]大津DF眞鍋旭輝(3年)_天性の跳躍力に努力のヘディング技術加えたエアバトラー

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.19 高円宮杯プリンスリーグ九州第15節 九州国際大付高 0-1 大津高 福岡県営春日公園球技場]

 180cmの身長はCBとしては飛び抜けて大柄という訳ではないが、補ってあまりある跳躍力で相手FWを跳ね返したのが大津高・DF眞鍋旭輝(3年)だ。空中戦に強い選手を前線に並べる九州国際大付高を相手に、序盤はロングボールの処理に苦心した。危険な場面を作ってしまうこともあったが、前半15分を過ぎると相手の攻撃にしっかりと対応。「落下地点が分かったら絶対に勝てる」というように、ボールの落ちてくる位置を的確に見極め、空中戦を制してみせた。

「持っている身体的なバネがいい。植田直通とかもそうだったけど、(ヘディングをする)快感的なモノが出てきて、どんどん自分のテンションを上げている」と平岡和徳監督は、OBでU-22日本代表の植田直通(現・鹿島)に眞鍋の姿をダブらせる。「本当によく練習しますし、ハイジャンプをやらせても県でトップレベルのモノを持っている。植田だって、最初はボールが頭に当たりませんでしたから(笑)。あの才能で当たるようになれば、185cmの奴にも勝ってしまう」と、地道にコツコツ積み重ねていく姿勢と空中戦の強さに指揮官も舌を巻く。

 元々、ヘディングは自身の中で得意なモノだと認識していた。しかし、指揮官の目には物足りなさを感じさせていたのである。だが、眞鍋も3年生に入り、自身の状況を自覚。「以前から跳躍力があるのは分かっていたので、鍛えればチャンスだと感じました」と本人が言うように、3年生に入ると本格的にヘディングの強化に乗り出す。「朝練でやる時は100本以上毎日やっていました。朝練が朝6時から7時半ぐらいまでなのですが、6時から7時まではずっとヘディングをやっていた」と、他の追随を許さない練習量で自身のポテンシャルを開花させることに成功。共にCBを組んでいるU-18日本代表DF野田裕喜主将(3年)も「1年の頃からヘディングが強かったのですが、磨きが掛かったと思います」と彼の空中戦の強さに太鼓判を押していた。

 成長著しい眞鍋だが、「スイッチをどうやって入れるかが問題」と現状の課題も感じている。「試合の入りのファーストプレーでバチッといけたら、そこから勢いで行けるのですが、緩く入ったらダメになる」というように、テンションによって波が出てしまう部分は今後の改善点だ。ただ、「スタンドから『オー』って言われたりする」(眞鍋)と、ヘディングだけで観客を湧かせる選手というのは稀有な存在であるのも事実。夏の総体以降、野田が不在だったことで「自分がやらなきゃという自覚が出てきて、自信がついてきた」と眞鍋が話すように、夏を越えてさらなる成長を遂げつつある。「絶対に全国大会で勝ちます」と意気込むエアバトラーの存在は全国制覇を目指す大津にとって、必要不可欠であることは間違いない。

(取材・文 松尾祐希)
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