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[選手権予選]麻布大附の2年生MF岩田、関東大学1部Lで活躍する先輩に「負けじと」劇的同点弾:神奈川

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[9.20 全国高校選手権神奈川県2次予選2回戦 麻布大附高 2-1 武相高 桐蔭学園高G]

 試合終了間際から大逆転劇。そのきっかけをつくったのは交代出場した2年生MF岩田陸だった。麻布大附高は後半38分、MF岡田悠人の左クロスをファーサイドでDF井藤駿太郎が頭で折り返す。一度ゴール前に入り込みかけてから、ポジションを取りなおしていた岩田がこのボールを右足ダイレクトで叩く。

 倒れ込みながら放った一撃がゴールへ吸い込まれるのを確認した背番号7は、駆け寄ったチームメートと歓喜の抱擁を繰り返してからピッチサイドの応援席へ。そして真っ先に飛びついたのは昨年、麻布大附の背番号7番を背負い、現在関東1部リーグ4連覇中の専修大の1年生MFとして関東1部リーグで2試合連続ゴールを記録しているMF中山克広だった。「克クン、1年から仲良くしてもらっていて、あの人にいつもドリブル教わったりしていたので、まずあの人に向かって行きました。今もすごく活躍したりしている。だから負けじと!」。そして憧れの存在から試合後に「良かったぞ」と声をかけられたという岩田は充実の笑顔をみせていた。

 光明相模原高との2次予選1回戦では先発もチームの期待に応えるプレーをすることができず。この日はベンチスタートとなった。だが、「自分の持ち味が前からのディフェンス。スタッフからも褒められていたので徹底してやっている」という積極的な守備と緩急をつけたドリブルで貢献したMFは同点ゴールでチームを救った。

 目標は全国。「日藤が強いとか桐光とか言われているけれど自分たち勝てると思っている。全部倒して選手権の全国、狙いたいと思います」と言い切った。

[写真]後半38分、麻布大附はMF岩田(7番)が劇的な同点ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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