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ベルルスコーニ、ガッリアーニのバロテッリ獲得提案に「すぐ獲れ」

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 ミランのシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は、アドリアーノ・ガッリアーニCEOからFWマリオ・バロテッリの獲得を打診され、すぐに賛成したという。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じた。

 昨季、プレミアリーグで1ゴールに終わり、リバプールで構想外となったバロテッリ。一時は獲得に乗り出すクラブがないとも報じられたが、古巣ミランがレンタルで同選手を獲得した。

 そのバロテッリは、22日のウディネーゼ戦でFKから先制点を奪うなど、3-2の勝利に貢献した。ファウルを受けながら挑発に乗らなかったこともあり、「いよいよ改心か」と騒がれているところだ。

 当初、バロテッリの獲得には賛否両論があった。だからこそ、ガッリアーニCEOもバロテッリ獲得を提案する際、ベルルスコーニ名誉会長に反対されることも予想していたのではないだろうか。同名誉会長はかつて、バロテッリを「腐ったリンゴ」と称している。

 だが、すでにFWカルロス・バッカとFWルイス・アドリアーノを獲得し、限られた資金でさらなる補強を望んでいたベルルスコーニ名誉会長は、すぐにガッリアーニCEOの提案に乗ったという。『ガゼッタ』は、両者が電話で次のようなやり取りをしたと報じた。

「会長、私にあるアイディアがあります。ポテンシャルは最高級、我々にとても役立つはずで、レンタルで獲得できるかもしれない。サラリーは今のクラブが部分的に払う。そんな選手です」
「本当かい? あり得ないことのようだが…誰のことだ?」
「会長、今、立っていますか? 座っていますか?」
「立っているよ」
「お座りになった方が…」
「座った」
「バロテッリです」
「すぐだ。すぐ、彼を獲ろう」

 ベルルスコーニ名誉会長はバロテッリ獲得にインスピレーションを感じたのだろうか。いずれにしても、指令を受けたガッリアーニCEOはミーノ・ライオラ代理人と連絡を取った。その後、シニシャ・ミハイロビッチ監督がフィレンツェでバロテッリと会談し、獲得を了承したのは周知のとおりだ。

 ミランのキャプテンを務めるMFリッカルド・モントリーボは、バロテッリが本当に変わったかどうかの評価を下すには、クリスマスを待つべきだと述べた。“悪童”は、これからの3か月もこれまでと違う姿勢を続け、上層部の期待に応えることができるだろうか。

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