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[MOM1500]広島県FW満田誠(広島ユース、1年)_鋭い動きとゴール嗅覚で相手の綻び逃さず、エースが2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.27 国体少年男子1回戦 広島県 5-0 福島県 上富田スポーツセンター多目的グラウンド]

 広島県は相手が見せた隙を逃さず、前半10分、13分に連続得点。その2得点をいずれもエースFW満田誠(広島ユース、1年)が奪った。背番号10は「初戦でみんな硬くなると思っていた。でもファーストチャンスで先制点取れたので、少しみんなのプレーも緊張が取れて良かった。最初に点取って、チームに勢いつけて勝てればいいと思っていた」と笑顔。高校1年生ながら、高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯プレミアリーグで経験を積むFWは相手が見せた綻びを鋭い動きでゴールに結びつけた。

 まずは10分、相手のバックパスの乱れを前線から狙うと、ゴールライン際でコントロールしたGKからボールを奪い取って先制点。さらに13分にはハイボールにCBが被ったところを抜け目なく狙うと、GKとの1対1から頭でゴールへ流し込んだ。他のライバルチームが初戦の緊張で苦しむ中、「チームとしての目標は優勝で、個人としても得点たくさん取ってチームの勝利に貢献できればいい。チームが苦しい時に個人で打開できる力とか自分で行きながら周りも使って、もっとチームを楽に勝たせてあげられるようになりたい」と語る満田が序盤の2発で広島を勢いづけた。

 熊本のソレッソ熊本から「サッカーに打ち込める環境が一番」という広島ユースへ進み、トレーニングから真剣勝負を繰り広げるチームの中で成長を遂げた。「練習でもみんな激しいからフィジカルとかも強くなって、(半年間)いい環境で過ごせたと思う。(特に成長を感じるのは)キープ力ですね。後ろ向きとかで受けた時にしっかり収められる時が増えた」と手応えを感じている。

 広島ユースのトップチームで公式戦出場を続けているだけに、同世代の選手たちには負けられないという思いがある。国体をともに戦う同世代の仲間たちについても「(広島県選抜は)みんなの技術とかも高い。(日本一を)狙えると思います。ビルドアップとか一個一個のキックの質とか高いし、やりやすいです」と信頼。個人としてはボールタッチの精度の高さや突破の部分などより表現できる部分もあるはず。信頼するチームメートたちのサポートを受けながらゴールを量産して、日本一へ導く。

[写真]前半13分、広島は満田が頭で2点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
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