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独紙評価:香川の“缶切りパス”を称賛も、評価はイマイチ

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 27日に行われたブンデスリーガ第7節で、ドルトムントはダルムシュタットをホームに迎え、2-2の引き分けで試合を終えた。MF香川真司は同点弾の起点になったが、ドイツメディアの評価は全体的に低めだった。

 0-1で折り返した後半、香川のパスがダルムシュタットの守備を崩した。敵陣中央左寄りの位置から右前方へ大きなボールを出すと、DFマティアス・ギンターがダイレクトで折り返し、FWピエール・エメリク・オーバメヤンが同点弾を挙げる。

 71分には、MFマルコ・ロイスとの交代でピッチに立ったMFアドナン・ヤヌザイがスルーパスを通し、オーバメヤンが逆転ゴール。しかし、終了間際にパワープレーで失点して、勝ち点2を失っている。

 『ビルト』の香川の評価は「3」と及第点。2ゴールのオーバメヤンに「1」をつけ、精細を欠いたロイスは「5」となっている。代わって入ってアシストを記録したヤヌザイには、チーム2位となる「2」をつけた。

 『キッカー』はオーバメヤンに「2」をつけてマン・オブ・ザ・マッチに選出。香川については「3.5」とやや低い評価になったが、同点弾のきっかけになったディアゴナルパスを「缶切りになった」と表現し、評価した。

 地元紙の『WAZ』はさらに厳しい評価で、香川に「4」がついた。それでも、寸評では同選手へのポジティブな評価がうかがえる。

「ワンツーを繰り返しながらテンポを加えて前線に飛び出すため、頻繁に下がっていた。序盤はこのような形でダルムシュタット守備陣の弱点をつき、ロイスへの優れたパスで前半のドルトムントの最大の好機の起点になった(20分)」

「だが、前半は時間の経過とともに相手が彼にうまく対応するようになり、長い時間見せ場はなかった。次のひらめきの瞬間が訪れるのに60分までかかってしまう。だが、彼のギンターへの正確なロングパスが同点弾の起点になった」

 『ルールナハリヒテン』の香川の評価は「3.5」。「たくさん走ったが、残念なことに相手にとって危険なエリアに入ることはなかった」と記し、「集中力が足りない場面もあった」と厳しく評価した。ただ、同点弾の起点となるパスを出した後は「改善した」としている。

(※ドイツメディアの採点は1が最高、6が最低)


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