beacon

[国体少年男子]北海道は負傷欠場の山本主将の想い胸に、まずは初戦突破

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.28 国体少年男子2回戦 北海道 2-1 新潟県 上富田スポーツセンター多目的グラウンド]

 北海道7年ぶりの初戦突破。これは仲間のために勝ち取った1勝でもあった。北海道は関西へ移動する2日前の21日に主将のCB山本修平(札幌U-18、1年)が腕を骨折をして本大会の欠場が決定。國井康之監督が「何とか彼の分までやろうぜと雰囲気良かった」というチームは、無念とともに北海道に残ることになった主将のためにより一層団結した。

「キャプテンの分まで頑張っていく」(MF大屋敬太郎=札幌U-18、1年)、「キャプテンで怪我して一体感が出た」(MF藤村怜=札幌U-18、1年)。この日は先制され、苦しい戦いとなったが、それでも選手たちは全く諦めない。そして後半にMF佐藤大樹(札幌U-18、1年)と藤村のゴールで逆転。終盤は相手のパワープレーを耐える時間帯もあったが、CB深谷颯太(北海道大谷室蘭高)やCB加藤蓮(札幌U-18、1年)、GK武者大夢(北海道大谷室蘭高2年)をはじめ、全員で1点を守りぬいた。

 試合終了の笛とともに両手を突き上げて喜んだ選手たち。山本に代わって主将を務める大屋は「周りのみんなも支えてくれた。いきなりずっとやっていた人がいなくなったのはやりにくかったですけど、その分も頑張っていかないといけない」と今後も山本のため、チームのために戦うことを宣言。まずは山本に1勝の報告をすることができた。だがもちろん満足はしていない。

 ベンチに掲げられた背番号4のユニフォームとともに北海道イレブンは戦い続ける。藤村は福岡県との準々決勝へ向けて「目標は優勝ですし、次もしっかり勝って良い準備していきたいです」と力を込めた。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
第70回国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」特集ページ

TOP