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[MOM1508]福岡県MF南里慧斗(筑陽学園2年)_攻守で「当たった」MFが準決勝突破の立て役者に

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 国体少年男子準決勝 和歌山県 0-3 福岡県 上富田スポーツセンター球技場]

「きょう、マン・オブ・ザ・マッチは南里ですね。ディフェンスもかなりハードワークしていた。セカンドボールなんかもかなり抑えていたと思います」。木下直洋監督もそのパフォーマンスを賞賛した福岡県MF南里慧斗(筑陽学園高2年)が準決勝突破の立て役者だった。

 南里は前半17分、MF青木真生都の左CKに対して中央から飛び込むと右足を伸ばして先制ゴール。「あれは(CKで)みんなが前に行っていたら、抜けて来たんで足伸ばしたら当たった。勢いづいて良かった」。貴重な先制ゴールでチームを勢いづけたMFはその後、守備面で奮闘する。本来はトップ下やシャドーのポジションを本職とする攻撃的なプレーヤーだが、トップ下の青木、ダブルボランチを組むMF福田湧矢に攻撃面を任せて自身は守備に集中。現在は筑陽学園でSBを努めるなど経験値を高めているボール奪取の部分を発揮して、中盤でよく相手ボールを引っ掛けていた。

「(福岡県選抜では)守備メインで行こうと思っていた。これまではあまり守備できていなかったので、身体を張って頑張りました。(今大会は攻撃時に)ボール失うところとかがあったり、モヤモヤしていたところがあった。でもきょうは『当たっていた』ので」とゴールを挙げた攻撃面だけでなく、守備でも「当っていた」ことを明かした。

 筑陽学園高の吉浦茂和総監督や青柳良久監督からは「早生まれだし、福岡の代表だから、リーダーシップ取って来いと言われていた」という。この日は攻守で活躍して見せたが、本人は「まだまだ」と感じている。「明日全力でプレーできればいい。明日全力で取り組めるように準備していきたい」。準決勝での活躍を「当たった」と笑った南里は、決勝でも全力プレーでチームに幸運と白星を引き寄せる。

(取材・文 吉田太郎)
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