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通算47ゴールの岡崎、PKは1点のみ「苦手意識が…」

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[10.8 W杯アジア2次予選 日本3-0シリア マスカット]

 エースとしての仕事を果たした。0-0で折り返した後半10分、MF長谷部誠の縦パスに反応したFW岡崎慎司(レスター・シティ)がPA内に走り込んだところでDFアル・サリーフと交錯し、転倒。先制点につながるPKを獲得した。

「相手は前から来ていたし、裏を取れるなと思っていた。そこで一発狙えたのは良かった」。後半25分には左サイドを突破したMF香川真司の折り返しを右足で押し込み、追加点を奪った。

「(香川)真司が単独で突破したので、半分は真司のゴール」と、アシストの香川に感謝した岡崎は「もう1点決めていればという反省点のほうが大きかった」と決して満足しない。これで国際Aマッチ通算47ゴール。歴代2位のFW三浦知良まで、あと8点となった。

 09年1月20日に行われたアジア杯予選・イエメン戦の代表初ゴールから着実にゴールを積み上げている岡崎だが、47ゴールのうちPKによる得点は09年11月18日のアジア杯予選・香港戦で決めた1点のみ。この日も自らPKを獲得したが、キッカーを務めたのはFW本田圭佑だった。

 自分でPKを蹴りたいという気持ちはないのか。報道陣の質問に岡崎は「PKには苦手意識があるので」と苦笑いし、「信頼できる(本田)圭佑が蹴るのが一番いい。自分はなかなかアシストできないので、こういう形で『アシスト』するのも自分の良さかなと思う」と、チームメイトのゴールを“お膳立て”することにも喜びを感じているようだ。

「仕事ができたことはFWとして大事。PKを取って、2点目も決められたのは次につながるのかなと思う」。ハリルジャパンでは7試合出場6得点。PKを蹴らずとも、この得点力。すべては数字が物語っている。

(取材・文 西山紘平)

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