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[MOM1515]川越東FW小林大祐(3年)_「キックだけで来た」FWが2発含む全得点に絡む活躍

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.10 全国高校選手権埼玉県予選決勝T1回戦 叡明高 1-4(延長)川越東高 深谷一高G]

「自分はキックだけで来た。かなり自信はあります」というキックなどで全4得点に絡む活躍。川越東高はエースFW小林大祐主将(3年)が勝利の立て役者となった。

 まずは0-0で迎えた後半3分、左SB柳下涼太の左クロスを頭でゴールへ流し込む。1次予選でも決めるなど、手応えを感じつつあるヘディング弾でスコアを動かすと、1-1で迎えた延長戦前半にはCKから得意の右足でニアサイド、ファーサイドへ蹴り分けて2ゴールを演出する。そして延長前半アディショナルタイムには右足FKでゴール。自慢の武器でチームに白星をもたらした。

 得点、アシストのシーン以外にも後半31分には右サイドからの折り返しを右足ダイレクトでシュート。GKの頭上をついた一撃は相手GKのファインセーブに阻まれたが、難易度の高いシュートを枠に蹴りこむ上手さがある。小林が本格的にサッカーを始めたのは小学校5年生の時とやや遅め。だが、それ以前から「自分一人でボール蹴っていたんで」と同級生たちに負けないくらいボールを蹴ってきた。そして中学生で技術も向上。キックを武器に成長してきたFWは最上級生として迎える選手権では10番を背負い、ゴールでチームを引っ張っている。

 身長は登録168cmで際立ったフィジカルがある訳ではないが、キープ力の高さやシュートセンスの高さを武器にゴールを奪うストライカー。大学進学後もサッカーを続けていく意思を示すFWは「自分、背丈もないのでアグエロとかゴール前で1タッチとかのシュートや、振り向きざまのシュートも自信がある」という武器をより磨いて理想形に近づいていく。

 埼玉栄高との2回戦は押し込まれる展開となることが予想されるが、その中で守備で踏ん張り、幾度か訪れるであろうチャンスで「前の選手、自分が決める」決意。どんな状況でもゴールを狙い続けて、決めて、チームメートたちと勝利を喜び合う。

[写真]延長前半11分、川越東FW小林がFKでこの日2点目となるゴール

(取材・文 吉田太郎)
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