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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.64]堀越DF富樫草太(3年)_「最後は気持ちのところ」で守りきり、成し遂げたV候補撃破

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[10.18 全国高校選手権東京都Aブロック予選準々決勝 関東一高 1-2(延長)堀越高 大泉高G]

 2-1で迎えた延長戦後半終盤、堀越高の主将、DF富樫草太(3年)の両足ふくらはぎは攣ってもう限界に達しているような状態だった。それでも彼は次々と最後ゴール前に入ってくるボールを跳ね返してゴールを死守する。「ギリギリのところでも絶対にやらせたくなかった。最後は気持ちのところ」で相手の攻撃を阻止。1点のリードを守り抜いて歓喜の瞬間を味わった。

 全国高校総体5試合で15得点を叩き出している関東一の攻撃を食い止めるのは至難の業。前半13分にトリッキーなCKから同大会得点王のFW鈴木隼平主将に先制ゴールを決められた。「多彩な攻撃なのでやりづらかった」と富樫が振り返ったように関東一は攻撃に移ると、中央、サイドからボールを運んで堀越ゴールをこじ開けようとしてきた。堀越は最終ラインで奮闘する東岡信幸や小澤颯が良く身体を張ってボールを跳ね返していたが、特に後半終了間際頃からはその迫力が増した。投入されたドリブラーたちにサイドを破られ、ゴール前にボールが入る回数が確実に増えていたが、堀越は「失点は本当にしたくないんで、最後のところで絶対に東岡とかが抜かれても自分が止めたいと思っていた」という富樫が相手と身体をぶつけながらもカバーしてゴールを許さない。

 ゴール前の守りをこじ開けることのできない関東一は勝ち越された後、ロングボール中心の攻撃に。だが「延長の最後の方とかもロングボールばかりだったのでそれは対応しやすかった」という富樫は足の不調を感じさせないような集中力高い守備でチームメートたちとともに守りきり、強豪撃破を果たした。

 優勝候補筆頭の関東一から奪った白星。プレーヤー主導のボトムアップ理論を採用するチームをまとめる主将が強調したのは一体感だった。「信じることだったり、仲間のために、誰かのためにやったのでそれがひとつになったので最後ああいう形になったと思います」と説明する。この勝利で気が緩まないように手綱を締めることも主将の役割。「たまたま勝ったみたいな感じなので、気を引き締めて、チームの雰囲気が緩くならないように明日の練習から引き締めてやっていきたい」。昨年度準優勝の悔しさは忘れていない。身体を張って、強い気持ちで戦い抜いて次の準決勝、そして決勝も白星を掴む。

(取材・文 吉田太郎)
 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画「全国のつくしを探せ!」! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015
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