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名古屋FW川又が古巣へ手痛い一撃! 新潟は今節でJ1残留確定できず

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[10.24 J1第2ステージ第15節 名古屋4-2新潟 パロ瑞穂]

 西野朗監督の今季限りでの退任が発表されて初のホームゲームに臨んだ名古屋グランパスはホームでアルビレックス新潟に4-2で逆転勝利をおさめた。新潟は、残り2試合で降格圏内16位の松本山雅FCとの差を広げることができず、勝ち点差6のままでJ1残留を今節で決めることができなかった。

 9月19日の川崎フロンターレ戦で右肩を脱臼したFW永井謙佑が約1か月ぶりに復帰した名古屋は、その永井とFW田中マルクス闘莉王、FWノヴァコヴィッチで開始からゴールに迫る。前半14分には右サイドのFKからMF田口泰士がゴール前に入れたボールをファーサイドで闘莉王が競り勝つもGK守田達弥のセーブに阻まれた。

 対する新潟は前半16分にアクシデント発生。PA右からシュートを放ったFWラファエル・シルバが負傷し、一度はピッチに復帰したがFW山崎亮平との交代を余儀なくされた。それでも同19分にFW指宿洋史が左足ミドル。同26分には中盤でボールを奪い、カウンターからの右クロスをMFレオ・シルバがヘッドで合わせるなど徐々に攻撃の形を作っていった。

 しかし、前半35分に名古屋に決定機。右SB矢野貴章のグラウンダーのクロスを闘莉王が落としてMF小川佳純が右足で狙うも左ポストを直撃。新潟は難を逃れると少ないチャンスから先制に成功する。同45分、自陣PA内でボールを奪い、カウンターから右サイドを抜け出した山崎がドリブルで攻め上がりPA内に侵入。DF竹内彬、矢野をかわしながら中央に切れ込み、左足シュートをゴール右に突き刺し、前半終了間際にゴールネットを揺らした。

 追加点を狙いに行く新潟は後半12分、PA右から指宿が右足シュートもGK楢崎正剛のセーブに阻まれる。同17分にはカウンターからレオ・シルバが指宿へパスを送る。指宿はシュートを打てなかったが、横パスを出し、PA手前からMF端山豪が右足ダイレクトで狙うもわずかにゴール右へ外れた。

 新潟の攻撃を耐え凌いだ名古屋は後半26分に田口が端山にPA右で倒されてPKを獲得。永井のキックはGK守田にコースが読まれていたが、弾き出すには至らず、同点のゴールネットを揺らした。さらに名古屋は同74分に左スローインから永井が落としたボールを田口がダイレクトでゴール右隅に決めて、一気に逆転に成功した。

 失点から集中力が切れ、逆転を許してしまった新潟だったが後半33分に右サイドを抜け出した指宿がそのまま駆け上がってPA右から右足シュートをゴール左に決めて、2-2と試合を振り出しに戻した。

 しかし、名古屋も諦めない。後半40分、永井の左クロスにニアに途中出場のFW川又堅碁が飛び込み、3-2。川又が古巣を突き放す勝ち越しゴールを叩き込む。さらに同アディショナルタイム4分、永井が左サイドを抜け出し、GK守田が飛び出すも永井が滑り込みながら右足でシュート。遠い位置からで威力はなかったが、ゴールに吸い込まれ、4-2で勝利をおさめた。

 リーグ戦10試合ぶりのゴールが決勝点となった川又は試合後のインタビューで「久しくゴール決めてなかったし、チームに貢献できていなかった。今日は決勝ゴールを取れて良かった。チームに迷惑をかけた分、残り2試合でゴールを決めれるように頑張りたい」と気持ちを切り替えた。

●[J1]第2ステージ第15節1日目 スコア速報

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