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松本、痛恨逆転負け…首の皮一枚つながるも残留は絶望的に

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[10.24 J1第2ステージ第15節 松本1-2鳥栖 松本]

 年間順位で降格圏の16位に位置する松本山雅FCはホームに年間14位のサガン鳥栖を迎え、1-2の逆転負けを喫した。13位新潟が敗れたため、今節での降格決定はなかったが、残り2試合で残留圏まで勝ち点6差となり、崖っ縁の状況に追い込まれた。

 負ければ、他会場の結果次第では降格が決まる可能性もあった松本。前半19分、右サイドのスローインからDF田中隼磨の右クロスをDF飯田真輝が頭で折り返し、DF安藤淳がヘディングシュートを放つが、ゴール右へ。同28分にはカウンターから田中のスルーパスにDF酒井隆介が抜け出すも右足のミドルシュートはミートせず、GKが正面でキャッチした。

 スコアレスで折り返した後半もMF岩上祐三のロングスローからチャンスをつくる松本。すると後半20分、岩上がロングスローと見せかけて近くの田中にスローイン。田中の右クロスに反応した安藤がPA内でDF丹羽竜平に倒され、PKを獲得した。キッカーを務めたのはFWオビナ。豪快にゴール右上に蹴り込み、先制点を奪った。

 勝って残留を決めたい鳥栖も簡単には引き下がらない。後半32分、GK林彰洋からのロングキックをFW豊田陽平が頭で落とし、DF谷口博之が右足ヒールで流し込んだ。アクロバティックなシュートで1-1の同点に追いついた鳥栖。同35分にはMF鎌田大地のシュートがクロスバーを直撃するなど、一気に松本を押し込んだ。

 すると後半42分、中央でMF藤田直之の縦パスを受けた鎌田がシュートフェイントからMF水沼宏太にパス。水沼は豊田とのワンツーでPA内に切れ込み、GKとの1対1から右足でニアサイドに流し込んだ。劇的な決勝点で2-1の逆転勝利。残留争い対決で8試合ぶりの白星を飾った鳥栖が、2試合を残してJ1残留を決めた。

 松本は痛恨の逆転負けで2連敗。勝ち点を27から伸ばせなかった。新潟が引き分け以上なら今節で降格が決まっていたが、新潟は名古屋に2-4で敗戦。首の皮一枚つながったが、J1残留は極めて厳しい状況だ。

 残留には11月7日の神戸戦、同22日の横浜FM戦に2連勝することが絶対条件。そのうえで15位新潟が11月7日の湘南戦、同22日の柏戦に2連敗して勝ち点33で並び、得失点差で逆転する必要がある(現時点で新潟は-15、松本は-23)。

[J1]第2ステージ第15節1日目 スコア速報

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