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年間3位が遠のく敗戦も川崎F憲剛「こういうサッカーをやって勝ちたい」

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[10.24 J1第2ステージ第15節 川崎F 0-1 横浜FM 等々力]

 逆転での年間勝ち点3位を目指す川崎フロンターレだったが、ホームでの横浜F・マリノスとの神奈川ダービーに敗戦。同時刻のキックオフだった同3位FC東京が敗れており、勝ち点差を「3」まで詰められるチャンスだっただけに、選手たちの落胆の色も濃かった。

 後半アディショナルタイムに2回目の警告で退場処分となったFW大久保嘉人は「あれでレッドじゃ何もできない」と立ち止まることなくミックスゾーンを通過したが、キャプテンのMF中村憲剛は落ち着いた様子で記者の取材に応じた。

「(ボールを)とれなくて下がるのと、意図的に下がるのと、今日のマリノスはどっちもあったと思う。カウンターが恐いところもありましたけど、(攻守の)切り替えを速くして、カウンターをクリアだけにする」。前半にセットプレーから先制を許したものの、憲剛の中では試合展開に手応えがあった。

 1点をリードして後半を迎えた横浜FMは重心を後ろに下げ、終盤には5バックにして逃げ切りをはかる。川崎Fはボールを保持して押し込んだが、中央を固める横浜FM守備陣から最後まで得点を奪うことはできなかった。「超密集した中を、技術と動き出しと判断、イメージの共有で崩していかなければならない。このサッカーをやる以上」。敵陣までボールを運べたが、ゴールは遠かった。

「ここまで(チームを)作ってきているので、後は自分たちでより追求していくかどうか」。攻撃的なサッカーに、憲剛は成果と課題を感じているという。「そこまで自分たちが来ているという自覚も持たないといけないし、崩せなかったという自覚も持たないといけない。やるべきことは、もっと上手くなること。相手が前に何人もいようが、シュートを決められるようになることだし、パスを通すことだし、トラップで一発で前を向くことだし。それにチャレンジしていきたいと思います」。

「やること変えるのは簡単」という川崎Fのキャプテンは「こういうサッカーをやって勝ちたい」と、前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)

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