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川崎F攻撃陣を零封…横浜FM三門「全員で意思統一して守れた結果」

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[10.24 J1第2ステージ第15節 川崎F 0-1 横浜FM 等々力]

 首位広島と勝ち点6差、第2ステージ優勝を狙う横浜F・マリノスは敵地での川崎フロンターレ戦に臨んだ。攻撃力が売りの川崎Fと対峙するにあたって、横浜FMのMF三門雄大はゲームプランを明かした。

「しっかりとブロックを作ってディフェンスをしようというのは試合前から話していました。相手が非常にボール回しが上手いので、前半は耐えて耐えてカウンターで1点を取れればいいかなと思っていた中で、セットプレーから俊さんとファビオが上手く点を取ってくれたので、そこからは無理をせずという感じでした」。

 前半39分にMF中村俊輔のFKからDFファビオが頭で合わせて先制点を奪った横浜FMは後半、スピードがありドリブルでも仕掛けられるMF齋藤学とMFアデミウソンが何度もカウンターでチャンスをうかがったが、シュートは2本に終わった。2点目を取ることはできなかったが、川崎F攻撃陣を封殺することには成功した。「ボールを扱うのがみんな上手いので、ミドルシュートも気をつけなければいけなかったですが、しっかりとボールに寄せていければ大丈夫だと思っていた」。実際、崩し切れない川崎Fは遠目からのシュートが多くなったが、横浜FM守備陣が体を張り、簡単にシュートを打たせることはなかった。「全員で意思統一して守れた結果」と三門は自信をのぞかせた。

 守備だけでなく前線に飛び出して攻撃でも貢献していた三門は、前半32分に決定機を迎える。右サイドDF小林祐三のパスを受けたMF齋藤学が1トップのFW伊藤翔に縦パスを入れると、DFを背負った伊藤はダイレクトで三門にはたく。ペナルティエリアに進入した三門は、GKと1対1を迎えると右足を振り抜いたが、GK西部洋平の好守に阻まれてしまった。「芝が結構濡れているかと思っていたんですけど、あそこは乾いていて……。ファーストタッチがもう少し前に置ければよかった。学と翔がつないでくれたので、チームを助ける意味でも決め切れるように、しっかりと練習したい」。

 第2ステージ3位につける横浜FMは、2試合を残して首位広島との勝ち点差は6。数字の上では優勝の可能性を残すが、広島との得失点差は12あるため、状況的にはかなり厳しい。迎える次節は、敵地での同2位鹿島戦だ。「川崎と鹿島は叩かないといけないと思っていた。こうしてアウェーで川崎に勝てたので、また難しいアウェーの試合ですけど、勝ち点3を取って帰ってきたいと思います」。横浜FMの中盤を支える背番号6は、必勝を誓った。

(取材・文 奥山典幸)

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