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長友欠場インテル、メロ退場&監督退席も5戦ぶり勝利で暫定首位浮上

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[10.27 セリエA第10節 ボローニャ0-1インテル]

 セリエA第10節が27日に行われた。日本代表DF長友佑都の所属するインテルは敵地でボローニャと対戦し、1-0で勝利。3戦連続引き分け中だったが、5戦ぶりの白星を挙げた。なお、長友の出場はなかった。

 ここ3戦引き分け中と勝ちきれない試合が続いているインテル。ただ幸いにも順位は2位と上位をキープしている。今節の相手は、前節でようやく最下位を脱出したボローニャ。下位をしっかり叩いて、再び上昇気流を掴みたいところだった。

 長友は前節のパレルモ戦で今季初先発を果たした。積極的なプレーで評価を上げ、伊紙の予想スタメンでは先発メンバーに入るのではとされていたが、中2日で迎えた一戦ということもあってか、ベンチからのスタートになった。右SBはダビデ・サントン、左SBにはジュアンが入った。

 インテルにとってはなかなかエンジンのかからない前半になった。ボローニャにシュートを打たせることはなかったが、たびたびピンチを迎える。何とかスコアレスで折り返したが、苦戦を予感させた。

 すると後半に入ると、さらに苦しくなる出来事が起こる。後半8分にイエローカードを貰ったMFフェリペ・メロが、同15分、FWルカ・リッツォの突破を止めたとして2枚目のイエローカードを受ける。インテルは残り時間、中盤の底でプレーしていたブラジル人を失うことになった。

 しかし、このことが逆にインテルの集中力を高めた。そして後半22分、MFマルセロ・ブロゾビッチの縦パスが相手のミスを誘い、裏に抜けたFWアデム・リャイッチまで通る。折り返しをFWマウロ・イカルディが確実に沈め、1人少ないインテルが先制に成功した。

 先制後もインテルの集中力は途切れない。ロベルト・マンチーニ監督は後半29分にMFフレディ・グアリンを投入するなど、交代策を上手く使い、逃げ切りを図る。熱くなったマンチーニ監督は最終盤に退席処分となるアクシデントはあったが、そのまま1-0で逃げ切ったインテル。後半アディショナルタイムにはFWマッティア・デストロに決定的なシュートを打たれたが、GKサミール・ハンダノビッチがビッグセーブを見せて、しのぎ切った。インテルの勝ち点3は5試合ぶり。27日はこの試合しかなかったこともあり、暫定でローマをかわして、首位に浮上した。次節は大事なローマ戦になる。


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