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[MOM1540]明秀日立MF伊藤駿介(3年)_4発!!「がっつり守備」のボランチから得点力備えた俊足アタッカーへ成長

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.28 全国高校選手権茨城県予選3回戦 明秀日立高 7-0 勝田工高 ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場]

 中学時代は守備的なMFだったという俊足サイドアタッカー、明秀日立高MF伊藤駿介が選手権予選初戦で4得点の活躍をしてのけた。

 1-0の前半16分、左サイドを抜けだしたMF林大地からの折り返しを「入り方意識して」スライディングシュートで決め、1点目。21分に右サイドからのラストパスで今度は林のゴールをお膳立てすると、31分には右オープンスペースへのパスに反応する。そして対応したDFを一気に置き去りにした伊藤は「突破して中見たらあまりいいタイミングでいなかったので思い切って打ちました」と豪快な右足シュートを叩き込んだ。

 止まらない背番号11は後半16分にもMF吉田知樹のスルーパスから「取りに行きました」という3点目。そして39分には左FKにニアサイドへ飛び込んで1タッチで4点目のゴールを決めた。「(3年生の世代で)一番最初から試合に絡んでいたのはあの子。きょうは積極性がプレーに出ていた。臆せずに最初から打つところまで行ってくれた」と萬場努監督も賞賛したMFが最後の選手権予選初戦を見事な4ゴールで飾った。

 初速のスピードに自信を持つスピード系のドリブラー。だが、中学時代までは「がっつり守備」をする守備的なボランチだったという。インターセプトが得意だったというMFは1年時にアタッカーへ転向。早速、選手権予選のピッチに立つと、「スピード活かして相手を抜くことを学んだ」MFは上級生になっても試合で存在感を放ち続けている。今夏の全国総体初戦で履正社高に敗れてからは「ゴールの意識、得点力が必要」と全体練習後にシュート練習を行い、試合でもシュートの意識を強く持ってプレー。エース吉田にマークが集まる中で伊藤も着実に結果を残すようになってきており、自身も成長を感じている。

 憧れの選手としてウェールズ代表のFWガレス・ベイル(レアル・マドリー)を挙げるMFは「(自分は)スピードを武器としてやっている。スピードでは勝てると思っているので縦への意識してチャンスをつくっていきたい」。その抜群のスピードと向上中の得点力でチームを全国へ導く。

[写真]前半31分、明秀日立MF伊藤が右足でこの日2点目のゴール

(取材・文 吉田太郎)
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