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「五輪への思いが強くなった」最年少MF鎌田が手倉森ジャパン初得点

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[練習試合 10.29 U-22日本代表候補 7-0 鳥栖]

 手倉森ジャパン初ゴールを奪取した。8月に行われた京都合宿から引き続き2度目の招集を受けたMF鎌田大地(鳥栖)は、今回招集されたメンバーでは最年少となるが、ピッチ上でしっかりと結果を残した。

 鎌田に出場機会が訪れたのは、U-22日本代表候補が4-0とリードして迎えた後半11分だった。2トップの位置に入ってFW浅野拓磨(広島)とコンビを組むと、積極的にボールに絡んで攻撃を活性化させようとする。しかし、「ミスが多くてあまり良くなかった」と振り返ったようにパスが味方に合わない部分もあり、同36分には右足で狙ったシュートが枠を外れてしまった。

 しかし、最後の最後で仕事をやってのける。試合終了間際の後半45分、カウンターから一気に前線までボールを運ぶと、斜め前を走る浅野へのスルーパスを試みる。パスは相手DFにカットされたものの、こぼれ球を自ら拾うと右足で蹴り込んで手倉森ジャパン初ゴールを記録した。

「スルーパスはミスをしてしまいましたが、今日はとにかく結果を残さないとダメだと思っていたし、素早く切り替えてボールを取り返しにいこうという気持ちが強かった。最後にゴールを奪うことができて、少し安心したというかホッとした部分はあります」

 初招集を受けた京都合宿ではボールを呼び込めない場面も目立ち、「自分がどういう形でほしいかを伝えていき、チームメイトの意見をしっかりと聞いていきたい」と連係面を課題に挙げていた。しかし、今回は2度目の招集ということもあり、「パスが出てくる回数が前に比べて多くなったので、その部分は成長できたと思います」と手応えをつかんでいる。

 そして、2度目の招集を受けたからこそ、「今まで以上に五輪への思いは強くなった」と力強く話した。19歳の若武者は、来年1月に行われるリオ五輪アジア最終予選のメンバーに生き残るためにも、「チームに戻って結果を残せるように頑張りたい」と視線を上へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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