beacon

大宮が10人の長崎に競り勝ち5試合ぶりに勝ち点3を獲得

このエントリーをはてなブックマークに追加
[11.1 J2第39節 大宮2-1長崎 NACK]

 J2は1日に第39節を各地で行い、首位の大宮アルディージャはホームで5位のV・ファーレン長崎と対戦した。試合は2-1で大宮が制し、5試合ぶりとなる勝利を挙げている。

 直近の4試合未勝利(2分2敗)で2位・磐田に勝ち点4差まで詰め寄られた大宮は前節の京都戦(2-2)から最終ラインの2人を変更。右SBをDF片岡洋介からDF渡部大輔、DF和田拓也からDF大屋翼に変更している。対する長崎も前節の水戸戦(0-0)から2人を変更。MF黒木聖仁、MF佐藤洸一がベンチからも外れて、DF趙民宇、FW上形洋介が先発に名を連ねている。
[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりにボールを保持した大宮は長崎を押し込むと、前半7分に右SB渡部がPA外から左足でシュートを放つ。ボールは美しい弧を描いてゴールに決まり、早い時間帯で1点を先制した。同9分にも大宮は、PA外からMFカルリーニョスも左足でゴールを狙ったが、右に逸れていった。

 攻勢の続く大宮は、14分にもDF菊地光将がCKからヘッドでゴールを狙うが、これも枠を捉えられなかった。さらに21分にも大宮はCKの流れからFWムルジャが決定機を迎えたが、1タッチで合わせたシュートは枠を捉えきれない。

 ボールを前に運べなかった長崎は、28分にMF前田悠佑が距離のある位置から強烈なシュートを放ったが、右に外れている。シュートが1本出たことで流れをつかむと同29分にはMF梶川諒太のクロスにMF木村裕がヘッドで合わせるが、シュートに力が乗り切れずにGK加藤順大に抑えられた。

 大宮はFW家長昭博、MF泉澤仁がいる左サイドを中心に長崎を攻めたが、得点を挙げられない。対する長崎は42分に速攻を仕掛け、右サイドからMF岸田翔平がクロスを入れる。これに木村が合わせたが、ヘディングシュートはGK加藤にキャッチされた。45分、長崎は菊地のフィードをブロックした上形が、一気にシュートまで持ち込むがゴール前に戻ったDF河本裕之の体を張った守備に防がれる。木村はアディショナルタイムにもPA内を振り抜き、右足でシュートしたが、これもGK加藤に抑えられた。結局、前半は大宮が1点リードで折り返した。

 後半の立ち上がり、勢いづく長崎に対し、大宮は7分に速攻を仕掛ける。泉澤の縦パスにムルジャが抜け出す。背後からスライディングタックルで止めると、趙民宇が一発退場になり、大宮にはPAのライン上から直接FKが与えられた。このFKからMF横谷繁が直接ゴールを狙ったが、低いシュートは壁に跳ね返される。

 後半15分には家長からのパスを受けた泉澤がPA内でシュートを打つが、GK大久保択生に防がれ、こぼれ球を再度シュートしたがサイドネットに外れた。長崎は上形に代えて、FWイ・ヨンジェを起用する。数的不利の長崎は、イ・ヨンジェにロングボールを集めて攻撃の形をつくっていく。

 それでも23分、大宮は右サイドを抜け出した渡部のクロスに、ムルジャがヘッドで合わせてゴールネットを揺らし、リードを2点差に広げた。しかし、同27分には長崎もMFカルリーニョスの自陣でのパスミスからボールを奪うと、途中出場のMF北川滉平がミドルシュートを突き刺して1点を返した。

 終盤に大宮はボールを保持しながら時計の針を進める。44分には足を負傷した横谷が、MF渡邉大剛と交代、さらに4分間のATにもムルジャに代えてFW富山貴光を起用する。このまま大宮が2-1で逃げ切り、勝ち点3を上積みした。

(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
[J2]第39節 スコア速報

TOP