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「昨日見つけた選手ではない」…DF枠減らして招集されたFW金崎

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 絶好調男が久々の日本代表復帰を果たした。今季、ポルトガル2部のポルティモネンセSCから鹿島アントラーズに期限付き移籍で加入したFW金崎夢生。開幕スタメンを飾ると、第1ステージでは14試合4得点の記録を残し、第2ステージも第15節終了時点で13試合5得点と好調を維持して10年10月以来、約5年ぶりに代表に招集されることになった。

「彼はたくさんのところに動いてくれます。フィジカル的な体の大きさはそこまでありませんが、デュエルの中でボールをプロテクトしながらスピードを見せてくれるし、ヘディングもうまい」。精力的にプレッシャーを掛けて守備面での貢献度も高い金崎だが、中央にとどまることなく左右に動いてボールを引き出し、力強い突破でゴールを脅かせるなど、バヒド・ハリルホジッチ監督は攻撃面を高く評価した。

 今回は通常8人呼ばれるDFの枠を1人減らし、FW岡崎慎司、FW武藤嘉紀とともに金崎が招集され、CFのポジションに3人を費やすことになった。「FWの真ん中のポジションに人数を掛けたかった。真ん中には少しパワーが足りないし、センタリングを有効に利用できる選手がいないかと探していました」と、指揮官はメンバー構成の意図を説明している。

 10月31日のナビスコ杯決勝で金崎がヘディングでゴールを奪ったことも印象に残ったようで、「ナビスコのファイナルでも決定的な仕事をやりました」と話している。「彼は昨日見つけたわけではない」と、この1年間、追跡してきたことを強調したハリルホジッチ監督。満を持して招集された金崎はCFのポジションで指揮官が求める動きを披露しつつ、自らの持ち味を発揮して久々の代表でアピールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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