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一気の加速で独走も…川崎F中野「一瞬の判断がいけなかった」

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[11.7 第2ステージ第16節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 独走からゴールを脅かした。左アウトサイドで先発した川崎フロンターレFW中野嘉大だったが、後半20分にFW小林悠が負傷すると、持ち場を最前線へと移す。すると、同28分に好機を創出した。

 MF中村憲剛からの落としを前を向いて受けた中野はトップギアへとシフトチェンジ。自陣から一気にスピードアップさせてボールを運ぶと、追走する浦和の選手を置き去りにする。しかし、PA内まで持ち込んでシュートを放とうとしたものの、MF阿部勇樹のカバーリングに遭ってシュートまで持ち込めなかった。次の瞬間、中野は悔しさを露わにした。

「自分の中では、ずっと自分のリズムで優位性を保ったままシュートまで持ち込めると思っていました」。シュートまで持ち込めなかった中野には、シュート以外の選択肢があった。ドリブルで中央を突破した際、中村も左サイドを駆け上がっており、パスコースは生まれていた。「前に行ってシュートも打てたし、憲剛さんにもパスを出せる可能性はありました」と中野も中村の動きは確認しており、「一瞬での判断がいけなかった」と悔しさを滲ませている。

 この日はエースのFW大久保嘉人を出場停止で欠いた。だからこそ、「嘉人さんがいない中で決定力を落としてはいけなかったと思うので、そこは決めたかった」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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