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[選手権予選]夏の王者・長崎南山はエースが試合開始直後に負傷交代も、アクシデント乗り越えて4強入り:長崎

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[11.7 全国高校選手権長崎県予選準々決勝 長崎南山高 2-0 島原商高 島原市営平成町人工芝G]

 第94回全国高校サッカー選手権長崎県予選準々決勝が7日に行われ、今夏の全国高校総体予選で初優勝を果たしている長崎南山高は伝統校の島原商高に2-0で勝利。海星高と戦う準決勝進出を決めた。

 長崎南山がアクシデントを乗り越えて4強入りを果たした。前半4分、長崎南山はエースFW早川祥平主将(3年)が接触プレーで左足を負傷。早々に交代を強いられてしまう。夏の県決勝で2ゴールを決めてチームを全国へ導いたエースが離脱した影響は大きく、その後は島原商に押し込まれる時間帯が続いた。村里英樹監督も「いつもならば早川が起点をつくるけれどいなくなって、『どうしよう、どうしよう』とチームが沈んでいってしまった」と振り返る。

 FW川上翔大(3年)やMF増田友樹(3年)中心に前線からアグレッシブにプレッシャーをかけてくる島原商の前に、長崎南山の攻撃はロングボールを放り込むだけになってしまっていた。だが、GK藤岡柊太(3年)の安定したキャッチングやDF大串航一(3年)、MF井川翔(3年)の的確なカバーリングなど守備から落ち着きを取り戻した長崎南山は、25分ごろから横へ繋ぐボールを増やす。そして、いい流れの攻撃を続けたまま迎えた28分に先制点を奪った。左サイドから逆サイドへボールを動かすと、DF佐名隼人(2年)のアーリークロスをゴールまでやや距離のある位置からMF廣田大起(2年)が頭で流しこむ。早川に代わって交代出場した2年生アタッカーの技ありヘッドに相手GKは反応することができなかった。

 先制した長崎南山はその後もボールを支配して攻めると35分、前半半ばから中盤で抜群の存在感を示していたMF大久保亘輝(2年)が中央の狭いスペースでFW田川丈真(2年)とのワンツーを完結。リターンを左足で叩いて追加点を奪った。

 島原商も反撃に出るが、圧倒的な高さで制空権を握るCB太田晃輔(2年)、大串、佐名の3バックを中心とした長崎南山の守りは強固。やや不安定さのあったという4バックから夏を越えて変更し、取り組んできたという3バックが効果を発揮した。また、チームは夏に優勝した経験からか後半はゆとりを持ってプレー。島原商も後半38分に川上が獲得したFKをMF小田恭輔(3年)が狙ったが壁に阻まれて追撃することができず。長崎南山が準決勝進出を決めた。

 準々決勝を突破した長崎南山だが、連戦となる準決勝へ向けて早川の故障は非常に痛い。村里監督も「ここからが勝負になるので。一番痛いですね。何とかしてくれるのがいなくなったので」と心配するが、「(控えに)面白いのもまだいるので。まずあした」。夏の王者がチームの危機を乗り越えて決勝進出を果たす。

[写真]前半28分、長崎南山は廣田(左)が先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)
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