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ハリルJが国内組11人で始動…5年ぶり復帰の金崎「鹿島のみんなに感謝」

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 12日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦、17日の同カンボジア戦に臨む日本代表の国内組が7日夜に集合し、8日午前、千葉県内で練習を行った。この日、J2リーグ戦のあるMF山口蛍(C大阪)を除く国内組11人でトレーニング。約30分間のランニングで汗を流した。チームは同日夜、シンガポールに向けて出発する。

 練習前には、ハリルジャパン初招集となったFW金崎夢生(鹿島)、GK林彰洋(鳥栖)の2人をバヒド・ハリルホジッチ監督が呼び寄せ、直接言葉をかけるシーンもあった。

 練習後、テレビ局の取材を受けた金崎は「(ハリルホジッチ監督から)『がんばれ』と言われた」と語り、10年10月以来、約5年ぶりの代表復帰を果たしたことについては「チームとして評価されたので、チームのみんなに感謝したい」と、所属クラブである鹿島のチームメイトへの感謝を口にした。

 今季、ポルトガル2部のポルティモネンセから期限付き移籍で鹿島に加入した金崎はここまでリーグ戦27試合に出場し、9ゴール。ナビスコ杯では決勝でのゴールを含めて5戦5発を記録し、鹿島の3シーズンとなるタイトル獲得に大きく貢献した。

「ここ数か月、かなり良い仕事をしている」。金崎をそう評価するハリルホジッチ監督は5日のメンバー発表会見で「我々は真ん中に少しパワーが足りない。センタリングを有効に活用できる選手がいないか探していた」と、センターフォワードとして考えていることを明かした。

 通常、2人招集する右サイドバックを一人に減らし、センターフォワードとしてFW岡崎慎司、FW武藤嘉紀とともに金崎を3番目の候補として招集。「真ん中だけでなく、たくさんのところに動いてくれる。体の大きさはそこまでないが、デュエルの中でボールをプロテクトしながらスピードも使えるし、戦う意識もある。ヘディングもうまい」と、大きな期待を寄せた。

 09、10年に国際Aマッチ5試合に出場している金崎だが、まだゴールはない。とはいえ、当時は中盤のプレーメーカーとしての役割が大きかった。「チームでやってきたことをやるだけです」。2トップの一角でプレーする鹿島同様、A代表でもゴールに直結するプレーでチームに貢献するつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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