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113日ぶり先発で5戦ぶり白星へ貢献、千葉GK岡本「これを続けないと」

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[11.8 J2第40節 千葉1-0東京V フクアリ]

 113日ぶりに先発した守護神がチームの危機を救った。この日の東京V戦。ジェフユナイテッド千葉は負ければ、J1昇格プレーオフ進出から遠ざかる可能性があった。しかし、GK岡本昌弘が先発したチームは5戦ぶりの無失点で試合を終えると、1-0で勝利。勝ち点3を加えるとPO圏内の6位へ浮上を果たした。

 最後に先発したのは7月18日の第24節・磐田戦。この日の東京V戦が16試合ぶりの出場だった岡本は、大一番での起用について「GKのせいで勝った負けたではなく、チームが勝っていない状況だったので。変化をつけたかったんじゃないかな」と振り返る。

 下部組織から千葉一筋の守護神。負ければJ1昇格へ後がなくなる大一番での起用となったが、気負うことなく、リラックスしてプレーした。32歳のGKは「コースも限定されてのシュートが多かったし、自分がどうこうするシーンは少なかった」と謙遜したが、プレッシャーがかかるなかで終始安定したプレーを披露。前半終了間際にはMF杉本竜士の放ったシュートを冷静にキャッチするシーンもあった。

 千葉は前節の札幌戦(2-3)で3失点を喫しており、直近3試合で6失点と守備で不安を露呈していたが、この日は実に5試合ぶりの無失点。前半10分の先制点を守りきっての完封勝利となった。

「まだ詰めないといけない部分はあるが、なんとか守ろうというのがチーム全体に出ていて良かった。踏ん張れたのが良かった」と微笑んだ岡本だが、先を見据えると表情を引き締めた。

「点を取られないのは大事。ただこれを続けないと。今日1-0で勝ったから、OKなのではなくて、次へ積み上げていかないと。これで満足できるものでもない」とキッパリ。「1試合1試合をしっかり戦ってJ1に上がらないと」。最後尾からチームを引き締め、2009年以来のJ1昇格へ導く。

(取材・文 片岡涼)

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