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[MOM1586]前橋育英FW横澤航平(3年)_今季積み上げてきたものを証明、得意の「左」オトリに使った「右」での一撃

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.8 全国高校選手権群馬県予選決勝 桐生一高 2-2(PK9-10)前橋育英高 正田スタ]

 CKから金子拓郎がヘッドで合わせたボールに触った1点目よりも、巧みなドリブルから決めた2点目がより“横澤らしい”ゴールだったと言えるだろう。前半27分、ドリブルから右サイドにパスを通し、そこから上がったクロスボールのこぼれ球を自ら拾ってのドリブル勝負だった。

 ゴール右寄りの位置だけに左足のシュートが有効な場面。前橋育英高FW横澤航平が左利きであることを知る対面のDFは当然ながらそこに最大の警戒を置いての対応となったが、横澤もそれは承知の上だった。

「右足のシュートはずっと練習してきた。相手の動きは落ち着いて見えていたし、逆を取れたので思い切って右足で打ち切った」(横澤)

 小柄な左利きのドリブラーということで自然と想起されるアルゼンチン代表MFリオネル・メッシもまた右足のシュートを磨いて得点の幅を広げた選手(かつて山田耕介監督は横澤を「(学校の練習場である)高崎グラウンドのメッシ」と呼んだこともある)。あこがれのビッグスターと同じく、得意の左をオトリに使っての右足シュートはまさに今季積み上げてきたものの集大成と言えるゴールだった。

 もっとも、この2点のリードを守れずに追い付かれてしまい、決着はPK戦の末という展開だったのだから、試合後の横澤に満足感は皆無だった。「チームとしては攻撃で慌ててしまうことが多くて、落ち着いてボールを動かせない。個人としてはもっとゴール前での精度を上げて、相手にとって怖い選手にならないといけない」と言う。「クロスからヘッドの形でも取れるようになりたい」と、新たな形を模索していることも明かしてくれた。選手権本大会まで時間はないが、もしもヘッドからの得点が生まれるようなら、それはここから2か月弱での積み上げの成果ということになりそうだ。

(取材・文 川端暁彦)
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