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初先発の期待が高まる南野「ゴールを決めるのが一番」

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 10月の日本代表初選出からここまでの3試合で出場は1試合、プレータイムはわずか2分あまりにとどまっているFW南野拓実(ザルツブルク)だが、17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦では初先発のチャンスがめぐって来るかもしれない。

 冒頭15分を除いて非公開練習となったこの日、複数の選手の話によれば、12日のシンガポール戦(3-0)からは先発が大幅に入れ替わることが想定される練習を行ったとのこと。シンガポール戦で出番のなかった南野にも、まとまったプレータイムが与えられる可能性が高い。

「もし試合に出たらしっかり勝利に貢献したいし、攻撃の選手なのでゴールかアシストという形でゴールに関わっていきたい」。南野は意欲的に語った。

 引いてくることが予想されるカンボジアをどう崩していくかについては、すでにイメージがある。「しっかり細かくパスをつないでいって、ビルドアップに入ったら自分もしっかりやる。そして、シュートに積極的に関わっていきたい」

 南野に関してはFW香川真司(ドルトムント)もその能力を高く買っている。

「(南野は)技術もあるし、パワーもあるし、スピードもある。今、ウイングとして必要な部分は整っていると思う」と称賛。そのうえで「あまり試合に出ていないから、まずは試合に出て自分のプレーをすることが必要。だれが出てもみんながそれぞれの役割をしっかりこなして、お互いの良さを出し合えるようなことが代表では必要だと思う」とアドバイスを送った。

 ザルツブルクに移籍して得たことは何か、という質問に南野は「これというのはないが、ゴールへの意識というのは強くなったと思うし、それが今シーズンは良い形につながっていると思う。それをこのチームでしっかり表現していければいい」と語った。

 ゴールハンターの嗅覚と自覚を手にした南野が、カンボジアのピッチで新たな風となっていくか。

(取材・文 矢内由美子)

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