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[選手権予選]東福岡のU-17代表GK脇野は無失点も反省「もっともっと集中して、もっと練習量を増やしていきたい」

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[11.15 全国高校選手権福岡県予選決勝 東福岡高 4-0 筑陽学園高 レベスタ]

 全国高校総体優勝校・東福岡高のU-17日本代表GK脇野敦至(3年)が雪辱の舞台へのチケットを手にした。筑陽学園高との決勝は味方がシュート数21-3と圧倒。出番はほとんどなかったが、その中でキャッチングミスや判断の遅れがあったことを注目守護神は反省した。「ああいう試合でひとつもミスしないというのは求められるので、しっかりしないといけない」。チームは快勝したが、本人は改善の必要性を強く口にしていた。

 2年連続で全国高校総体優勝GK。ビッグセーブでチームを勝たせる守護神となったGKは年代別日本代表に選出されて国際試合で経験も積んできた。そのGKにとって1年前の選手権は悔しい思いしか残っていない。三鷹高(東京)との開幕戦は無失点で終え、2回戦では草津東高(滋賀)を完封した。だが静岡学園高(静岡)との3回戦では0-0の後半24分にミドルシュートで失点すると、チームの守備が崩れて3失点。「崩壊した」と悔しがる流れを食い止めることができなかった。だからこそ、今年は「1点取られても自分から声かけて集中を保てるようにしたい」と力を込める。

 自身としても1年前からの成長を感じている。一方で、より成長しなければならないという自覚がある。「去年よりかは成長したと思うので、自分の特長をどんどん出していきたい。キックとか、前への飛び出していけるように。でも、きょうのパフォーマンスじゃ全然ダメ。ハイボールの処理とか迷って出てミスったので。もっともっと集中して、もっと練習量を増やしていきたい」と誓った。
 
 チームは2年連続で3回戦敗退。選手権の目標については「3回戦という壁を越えることと、今年もインターハイ取っているので、夏と冬と2冠を取りたいです」と掲げた。全国総体優勝校としてのプレッシャーはない。大舞台に強く、「すごく楽しみです」と言い切る「ヒガシの守護神」が選手権で成長した姿を示して冬の日本一を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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【特設】高校選手権2015
連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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