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[MOM1606]浦和ユースMF渡辺陽(2年)_際立った献身性で頂点導いた2年生のゲームキャプテン

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.15 Jユースカップ決勝 名古屋U18 1-2 浦和ユース ヤンマー]

 11月15日、浦和レッズユースのMF渡辺陽は、力強く誇らしく、大阪の空に優勝カップを掲げてみせた。

 高校2年生である渡辺がゲームキャプテンを務めることになった理由は、本来のキャプテンであるFW松澤彰の負傷離脱というアクシデントによるものだった。頼れる大型FWとして背中でチームを引っ張ってきた大黒柱を失った上に、チームの成績はシーズン序盤から低迷を続けており、責任がのしかかってくる状況だった。

 それでも、「やれることをやる」と決めた男は、大会に入ってから自分のプレーを存分に表現してきた。意識したのはオフ・ザ・ピッチでの「凡事徹底」と、オン・ザ・ピッチで「球際で戦う、走り切る、最後まで戦うことを表現しよう」ということ。定評のあるポジショニングに加えて、今大会は相手に食らいつく粘り強さも見せてきたし、献身性も際立った。「3年生は気持ちがすごい」と上級生の気迫あふれるプレーにも刺激を受けながらの戦いだったからこそという面もある。

 迎えた名古屋U18との決勝戦では、チームが雰囲気にのまれる中で序盤は“らしさ”を見せられずに苦しんだが、徐々にペースをつかむと思い切ったプレーも飛び出すようになっていく。30分、FW新井瑞希のシュートがバーに跳ね返ったこぼれ球に詰めて生み出した同点ゴールは、そうした強気の姿勢の賜物だった。試合を通じてみれば、渡辺のベストパフォーマンスが出た試合ではないだろう。だが、大会全体を加味して言えば、MOM選出に違和感はないはずだ。

 個人としてまず目指すのはトップチーム昇格だが、練習にも参加する中でそのステージが「まだまだ一つ、二つ上のレベル」とも認識している。スピードもパワーも判断力も一段上げて、いずれは埼玉スタジアム2002のピッチでカップを掲げる選手になる。少なくとも、見えないほど遠い目標ではないはずだ。

[写真]優勝カップを掲げる渡辺(14番)

(取材・文 川端暁彦)
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