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得失点差で及ばず…スコアレスに終わったFC東京は年間4位でCS出場権逃す

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[11.22 J1第2ステージ第17節 F東京0-0鳥栖 味スタ]

 年間順位で3位(勝ち点62)につけるFC東京は、ホーム・味の素スタジアム最終戦でサガン鳥栖を迎えた。勝てば自力でチャンピオンシップ出場権を獲得できたF東京だったが、スコアレスで終戦。ガンバ大阪に勝ち点63で並ばれると、得失点差で抜かれて年間4位に転落し、チャンピオンシップ出場権を逃した。

 前節・柏戦の勝利(○1-0)で年間3位に浮上したF東京は、その柏戦と同じスタメン、同じ控えメンバーで、ホーム最終戦に臨み、ロシアW杯アジア2次予選のアウェー2連戦から戻ったDF森重真人、DF丸山祐市もともに先発を果たした。
 一方、天皇杯4回戦も含めて公式戦3連勝中と好調の鳥栖だが、MF金民友が右第五中足骨骨折のため離脱。エースのFW豊田陽平、明日から開催されるU-22日本代表候補トレーニングキャンプのメンバーに選出されているMF鎌田大地はベンチからのスタートとなった。
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 昨季、今季のリーグ戦では対鳥栖3連勝中と好相性のF東京。最初のシュートは鳥栖に許したが、ボールを保持する時間を増やしてサイドから崩しにかかる。すると前半9分に最初のチャンス。素早いリスタートで左サイドに飛び出したFW東慶悟がボールを受けると、鋭い切り返しでDFキム・ミンヒョクを外して中央へ。ボールをコントロールしたFW前田遼一がシュートを狙ったが、クロスバーを越えてしまう。

 14日の天皇杯山形戦(○4-3)で決勝点を含む2ゴールを挙げている好調のFW水沼宏太を起点に、カウンターから好機を見出す鳥栖。開始3分以来シュートまで持ち込めない展開が続いたが、前半29分、FW早坂良太のスルーパスに水沼が抜け出すと、前線で時間をつくって中央へラストパスを送る。これに早坂が合わせたが、シュートはゴールマウスを捉えることができない。
 
 前半23分にはDF徳永悠平のクロスからFW河野広貴がシュートを放つなど、鳥栖を上回るシュートを放ったF東京だが、スコアレスで最初の45分を終えた。ゴール裏を埋めるF東京サポーターに向かって攻める後半、F東京が攻勢をかける。9分には河野を下げてFW中島翔哉、同25分にはMF{{橋本拳人}を下げてFW林容平を入れたが、ゴール前で固い守備ブロックを敷く鳥栖を攻略できない。

 守りの時間が続く鳥栖は、豊田、鎌田を立て続けに投入し打開を図ろうとする。それでもF東京のペースは変わらず、26分、東のクロスに林が飛び込む。林の頭に当たったボールはファーサイドの前田の足元へ。DFと接触した前田が倒れるも笛は鳴らなかった。

 前線の選手を増やしたF東京は、流れの中から、セットプレーから、ゴール前に何度もクロスを供給するも決定機はつくれない。逆に鳥栖にカウンターを浴び、水沼のロングボールに抜け出た鎌田のシュートがゴールポストを叩くピンチを招いてしまう。

 4分のアディショナルタイムでもスコアは動かす、0-0のままタイムアップ。勝ち点1を積み上げたF東京だが、G大阪が山形に4-0の勝利をおさめたため勝ち点63で並ばれると、得失点差でかわされて年間4位に転落してしまった。

(取材・文 奥山典幸)

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