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勝てば自力のチャンスを活かせず…F東京DF森重「正直チャンピオンシップに出たかった」

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[11.22 J1第2ステージ第17節 F東京0-0鳥栖 味スタ]

 味の素スタジアムでの最終戦。勝てば自力でチャンピオンシップ出場権を獲得できたFC東京だが、サガン鳥栖守備陣が守るゴールを最後までこじ開けられず、スコアレスで試合終了の笛を聞いた。他会場では年間3位のライバルであるガンバ大阪が勝利したため、勝ち点で並ばれたF東京は得失点差で遅れをとり年間4位に後退、チャンピオンシップへの出場権を失った。

 試合後に行われたセレモニーでマイクの前に立ったDF森重真人は、言葉をつまらせた。それでもなんとか振り絞ると「1年間応援してくださったファン・サポーターのみなさん、ありがとうございました」と感謝の気持ちをまず口にすると「正直チャンピオンシップに出たかった」と想いを吐露した。

「勝たないと難しいことは自分の中でわかっていたので、(G大阪の)情報を気にする必要はなかったですし、勝てなかったのが自分たちの力不足だった」。その後、ミックスゾーンで取材に応じたキャプテンは、チームの力が足りなかったと肩を落とした。

 最後の1試合で手放す形になった王者への資格。涙の中でも「この悔しさができるのを幸せに思わないといけないですし、一歩一歩ではありますけど、FC東京として成長してこれている」と森重は前を向き、「今シーズンは上手くいっていたFC東京であっても、まだまだなんだと最後に突きつけられた。来年に向けていいモチベーションになったと思う」と成長の糧にするようだ。

 リーグ戦は日程を終えたF東京だが、天皇杯では準々決勝まで勝ち進んでいる。「天皇杯でこの悔しさをはらしたい」。日本代表にも名を連ねるリーグ屈指のセンターバックは、サポーターの前でも雪辱を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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