[11.22 J1第2ステージ第17節 広島5-0湘南 Eスタ]

　いつまでも祝勝気分に浸っているわけにはいかない。第2ステージ優勝を飾ったサンフレッチェ広島は年間勝ち点1位も確定させ、11年ぶりに復活したチャンピオンシップに決勝から出場することが決まった。

「これから大事な大事なチャンピオンシップがある。ハメを外すことはできないけど、自分自身、ゴールを決めて、いい形でチャンピオンシップに進めるのは良かった」。試合後のセレモニーを終え、報道陣の前に姿を見せたFW佐藤寿人はそう言って表情を引き締めた。

　試合後は第2ステージ優勝の表彰を受け、トロフィーも授与された。「第2ステージのトロフィーは想像以上に重かったけど、(Jリーグチャンピオンに贈られる)シャーレはもっともっと重い」。そう力を込め、次なる戦いに目を向ける。

　チャンピオンシップは11月28日に準決勝を行い、第1ステージ優勝で年間勝ち点2位の浦和レッズと年間勝ち点3位のガンバ大阪が対戦する。広島は決勝でその勝者を迎え、12月2日にアウェーで第1戦、12月5日にホームで第2戦を戦う。

「今日は喜びも抑え目。チャンピオンシップを勝ち取ってから、今日残しておいた分も含めて喜びたい」。2週間後、再び本拠地エディオンスタジアム広島に歓喜をもたらすことができるか。歴代最多となる年間勝ち点74を記録した広島だが、まだチャンピオンの称号を手にしたわけではない。正真正銘の王者へ、あと2試合を戦い抜く。

(取材・文　西山紘平)

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