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鈴木の引退に寂しさ感じつつも…浦和MF阿部「新たな思い出を作る」

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[11.22 第2ステージ第17節 浦和 5-2 神戸 埼玉]

 ともに81年生まれの浦和レッズMF鈴木啓太とMF阿部勇樹。07年に阿部が千葉から浦和に加入以降、阿部がレスターに在籍した約1年半を除き、ともに浦和のために戦ってきた。しかしこの日、鈴木がユニフォームを脱ぐことを発表した。

 試合は前半13分までに浦和が3点をリードしながらも、同26分と後半20分に失点を喫して一時は神戸に1点差に詰め寄られた。しかし、その後2点を加点して突き放し、最終的には5-2の快勝を収めた。阿部は「いいところを出せたゲームでもあった」と手応えを話しつつも、「いいときこそ気を付けないといけないし、それは今後の戦いに向けても重要だと思う」と課題を挙げ、一週間後に控えるチャンピオンシップに向けて気を引き締め直した。

 神戸戦でリーグ戦は終えたが、「まだ何も終わっていない」。そう語る阿部は、「戦いはまだまだ続くし、目標に向かって、このメンバーで一日でも長く戦っていきたい。毎年思うことですが、このメンバーで何とか結果を残したい」と改めて決意を表している。

 この日、長年ともにプレーをしてきた鈴木が現役引退を発表。「啓太とは昔から、プロになる前から戦ってきた仲間です。もちろん寂しさもあります」と胸の内を明かした。07年にはAFCチャンピオンズリーグ優勝を経験した2人であり、「ACLでチャンピオンになったことは思い出深い」と鈴木との思い出の一つであると語っている。

 しかし、「ACL優勝からは年数が経っているので」と話すと、「今年のチャンピオンシップや天皇杯を新たな思い出にできればいいと思う。まだ試合があるから勝って一緒に喜びたいし、次に向けて最高の思い出を作れるように頑張りたい」とタイトル獲得に意欲を燃やした。

(取材・文 折戸岳彦)
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