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18位の群馬、来季に向けて服部監督「チームをイチからつくりあげる」

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[11.23 J2第42節 横浜FC 1-0 群馬 ニッパツ]

 37節でC大阪に勝利して以降、白星のなかったザスパクサツ群馬は、23日の最終節でも横浜FCに0-1で敗れ、4試合未勝利(1分3敗)でシーズンを終えた。

 昨季まで横浜FCに所属していた群馬のキャプテンMF松下裕樹は、「最後で勝って終わりたかったので悔しい」と、90分を振り返り、「でも、今日は全員でひとつになって勝とうという意欲が強かったですし、みんな良いプレーをしていたと思います。ただ、最終戦だからみんなで一つになって戦うのではなく、シーズン初めから全員でひとつになって戦えるべきだと思う。今シーズンに関しては、チームが一つになって同じ方向を向いて戦うことができていなかったと思うので、来シーズンは、全員が一つになって、同じことを共有して練習からそれをやって、今年よりも良いシーズンにしたいと思います」と、この試合を来季につなげることを誓った。

 来シーズンに向けて不安がないわけではない。チームは18日に大量10選手との契約満了を発表した。過渡期にあるチームについて、「今季はすごく苦しいシーズンでしたが、サッカーをしっかりやれる選手がいなくなるなという感じなので、来季も、もっともっと、さらに厳しいシーズンになる覚悟を持つ必要がある。チーム、クラブが良くなるように、強くなるように、僕もこのクラブでプレーするのであれば、その覚悟を持ってプレーしたい」と、松下は続ける。

 来季のチーム作りについて、服部浩紀監督は「1年間、初めて私も監督という立場でJ2リーグ戦をやってきて、上を目指すためにはもう少し速いスピード、強いからだ、狭いところを切り抜けるテクニック。そういうものがまだまだ上を目指すためには足りていない部分だと思います。1回チームをリセットして、壊して、イチからつくりあげることはやらないといけないと思う」と、説明した。

 そして、補強について「チームを去るメンバーよりも、自分が見て、もっと上を目指せる選手。その(チームを去る)選手たちが納得する、しないはわかりませんが、『この選手が入ってきたんだ』というふうに、チームが生まれ変わるためには、新しい風も入れないといけないと思っています」と、即戦力の獲得をにおわせた。

(取材・文 河合拓)

●[J2]第42節 スコア速報

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