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街に出ればばったり…マインツ監督はピッチ外でもアクティブな武藤がお気に入り

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 マインツのマルティン・シュミット監督は、FW武藤嘉紀を気に入っている。それは、プレー面に限ったことではない。日本代表アタッカーの性格も指揮官が好む理由だ。ドイツ『アルゲマイネ・ツァイトゥング』『キッカー』が指揮官のコメントを伝えている。

 マインツに加入してまだ半年も経っていない武藤。クラブは当初、同選手に新しい環境やドイツサッカーへの順応のために十分な時間を与えることを強調していた。しかし、シーズンが始まると武藤はリーグ戦13試合中12試合に先発し、主力選手としての地位を確立している。

 6ゴール4アシストと結果を残している武藤だが、今年の初旬から休みがなかったことから疲労も懸念されるところだ。また『アルゲマイネ・ツァイトゥング』は、先月24日に行われた第10節ブレーメン戦で足首を負傷してから、同選手は痛みを感じているとが伝えた。

 日本代表の試合のために強いられた長距離移動について、シュミット監督は「飛行機で飛び回る影響がまったくないわけはない」と述べ、「我々は彼がフレッシュな状態でいられるように、フィットネスをうまく管理しなければいけないね」と続けている。それでもスイス人指揮官は「彼にとっては長いシーズンとなっているが、(年内)残り4試合に関しては何とかできるだろう」と、特に心配していない様子をうかがわせた。

 一方で、シュミット監督は武藤のピッチ外の振る舞いに好感を持っているようだ。「彼の好奇心はものすごい」と何もかも吸収しようとする姿勢を褒める同監督は、武藤のキャラクターについて「非常に気の利く選手だと思う」と語り、同選手の日常の過ごし方について以下のように述べている。

「彼が街で散歩する姿をよく見かけるんだ。彼は家に帰り、閉じこもることはなく、外に出るタイプだ。コンタクトを取らずにいつも実家に電話するような選手もいるが、彼はそうじゃないね」

 『キッカー』によると、同監督はマインツの中心街やよく出入りする喫茶店で武藤にこれまで何度もばったり会ったという。シーズン開幕前に、チームとしての目的地を問われた際に「我々のファンのハートだ」と答えた指揮官にとっては、武藤のように自ら積極的に地元の生活に触れようとする姿勢こそ理想的なのかもしれない。

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