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“ボテボテシュート”反省のG大阪DF米倉「どういう言い訳をしようかと…」

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[11.28 チャンピオンシップ準決勝 浦和 1-3(延長) G大阪 埼玉]

 今年、日本代表デビューを飾った男は大一番をベンチスタートで迎えた。出番が訪れたのは1-1で迎えた後半36分。右サイドハーフの位置に入ったガンバ大阪DF米倉恒貴は、決勝点をアシストする大仕事をやってのけた。

 1-1のまま延長戦に突入すると、延長後半10分に米倉にビッグチャンスが訪れる。右サイドでMF遠藤保仁が受けると、中央を米倉が駆け上がってボールを呼び込んだ。完全に抜け出した形になったものの、シュートはGK西川周作の手中に収まった。

 米倉はこの場面を反省。「前(のポジション)をやっているときは得意な形だったのに、あんなボテボテのシュートになってしまい…。どういう言い訳をしようかなと思っていました」と苦笑した。

 しかし、3分後の延長後半13分にきっちりと借りを返す。DF丹羽大輝のあわやオウンゴールというプレーがポストに救われると、GK東口順昭からつながれたボールは一気に前線へと運ばれる。右サイドに開いてFWパトリックからボールを受けた米倉のクロスを、逆サイドから走り込んだDF藤春廣輝がダイレクトボレーで沈めて決勝点が生まれた。

「パトからボールを受けて中を見たら、(倉田)秋がすごく良いダイアゴナルの走りをしていて、ファーサイドでハル(藤春)がフリーになるなと思いました。もうちょっと奥でも良かったけど、狙いどおりにいって良かったです」

 この日はベンチスタートとなったが、「割り切って試合に出たときに仕事をするしかありません。出たときに自分が結果を出すことが大事だと思うので、それは継続していきたい」と前だけを向いた。

(取材・文 折戸岳彦)

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