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足りなかった「勝者のメンタリティ」…槙野「敗戦を受け入れることが大事」

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[11.28 Jリーグチャンピオンシップ準決勝 浦和1-3(延長)G大阪 埼玉]

 今季も浦和レッズは勝負所で弱さを見せてしまった。「シュート数もそうですし、球際の局面でG大阪を上回っていた部分はあった。ですが、今日は結果ですよね。結果の部分、そこだけが上回れなかったのかなと思います」。DF槙野智章は自らを納得させながら試合を振り返った。

 槙野の言うように、押し込んでいた時間帯はあった。特に後半27分に同点としてからの時間。ペトロヴィッチ監督も同30分の時点で交代3枠を使い切り、勝負に出ていた。ただやはり最後の最後で押し込む力がない。後半終了間際にあったFW武藤雄樹のヘディングシュートも東口順昭のビッグセーブに防がれてしまった。

「今日も非常にいいサッカーをしていたと思う。でも結果のところで負けたというのは、受け入れないといけない。広島とかG大阪は内容が悪くてもしっかり守れて、勝ちきる勝者のメンタリティがある。それを僕たちは付けていかないといけない」

 リーグ王者のタイトルを逃した浦和だが、天皇杯の戦いはまだ残っている。約1か月のブランクが空く難しい調整を強いられることになるが、槙野は「まずはチームがこのショックから立ち直って切り替えることが大事」と説く。「この敗戦をしっかり受け入れて、前に進むことが今、自分たちにできること。なんで負けたんだろうとかいう考えを持っていると成長はない。しっかりと受け入れることが大事だと思います」。自らを、そしてチームを鼓舞するかのように、背番号5は必死に訴えかけていた。

(取材・文 児玉幸洋)
●2015 Jリーグチャンピオンシップ

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