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長友イエロー2枚で退場、天王山で散々…インテル8戦ぶり敗戦で首位陥落

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[11.30 セリエA第14節 ナポリ2-1インテル]

 セリエAは11月30日、第14節を行った。日本代表DF長友佑都の所属する首位インテルは、敵地で2位ナポリと首位攻防戦を戦い、1-2で敗れた。長友は左SBで先発。しかし、前半44分にレッドカードを受けて退場処分となった。直接対決に敗れたインテルは首位の座を明け渡している。

 インテルは前節のフロジノーネ戦では今季最多の4得点を挙げるなど、4連勝と好調をキープしている。迎えたナポリ戦。勝ち点2差首位に立つインテルとしては、突き放す絶好のチャンスだった。

 開始1分5秒のプレーだった。ナポリが出した左サイドからのクロスに対してDFジェイソン・ムリージョが足を出す。しかしFWホセ・カジェホンに渡ると、胸で落としたボールが斜めに走り込んだFWゴンサロ・イグアインへのパスになる。長友を外すようにして繋がったボールをイグアインに豪快に蹴り込まれ、ナポリに先制されてしまった。

 さらにインテルに試練が襲う。前半35分に接触プレーでイエローカードを貰っていた長友が、同44分、左サイドライン際でスライディングした際に勢い余ってMFアレンの足を吹き飛ばしてしまう。即座に2枚目のイエローカード、そしてレッドカードが提示され、ビハインドを背負うインテルが数的不利を強いられることになった。なお、長友の退場は2012年10月8日のミラノダービー、14年9月28日のカリアリ戦に続く、セリエAでは3度目の退場となった。

 後半に入ると同時にインテルはFWマウロ・イカルディを下げてDFアレックス・テレスを投入。まずは守備を安定させて反撃の機会を伺う。しかし後半17分、ゴールキックをヘディングで跳ね返されると、そのままゴール前に入られたイグアインに2点目をあっさり決められ、リードを広げられてしまう。3戦連発のイグアインは今季12得点目で得点ランキング単独トップに浮上した。

 ただインテルも後半22分、ペナルティーエリアに入ったあたりでMFアデム・リャイッチが左足を振り抜き、ようやく1点を返す。しかし今季の得点力に課題があるインテルでは、1点を返すだけでも精いっぱい。終盤の猛攻も再三ポストに嫌われるなど、一歩及ばなかった。9月27日のフィオレンティーナ戦以来、8試合ぶりとなる今季2敗目を喫したインテルは、勝ち点を31に伸ばしたナポリにかわされ、2位に後退した。


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