beacon

広島、大逆転勝利も1失点目は完全なミス…寿人は勝って兜の緒を締める

このエントリーをはてなブックマークに追加

[12.2 チャンピオンシップ決勝第1戦 G大阪2-3広島 万博]

 サンフレッチェ広島は後半アディショナルタイムの2得点によって、劇的な逆転勝ちを飾った。2年ぶりのリーグ制覇に向け、これ以上ない形でホームでの第2戦に向かうことになったが、思い起こせば1失点目は完全なミスから献上。負けていれば、流れは最悪となるところだった。

 後半15分、広島はDF佐々木翔がバックラインで横パスを出す。しかしスルーしたMF森崎和幸に対し、DF千葉和彦も反応できない。お見合いしてしまった一瞬の隙を、FW長沢駿に仕留められてしまった。

 当事者の森崎和も「シーズン中はああいうミスはほとんどなかった」と反省する。ただ、「ミスはおこるスポーツなので、ワンチャンスを生かしたいと思っていた」と、チームとしてすぐに切り替えが出来たことを勝因に挙げた。

 FW佐藤寿人は勝って兜の緒を締める。ベンチに下がったあとの出来事だったが、「修正できるミスだった」のが大きい話す。それよりも「それ以外にも何度かあった」と細かいプレーの確認が必要だと説く。「そこの判断でもう少し割り切りたい。それができるチームになっていると思うので、理想だけでなく現実的に判断していきたい」。アウェーゴール3発を奪っての勝利。第2戦に絶対の優位性を持つ広島だが、エースに慢心はない。 

(取材・文 児玉幸洋)
●2015 Jリーグチャンピオンシップ

TOP