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第三者の親切な忠告も無駄に…「チェリシェフの件でマドリーに連絡を試みた」と元審判

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 親切な第三者からの忠告を気に留めていれば、レアル・マドリーは大きな代償を支払わずに済んでいたかもしれない。スペイン2部B(3部相当)の元審判で、現在はアナリストを務めているというエミリオ・ロサネス氏は、MFデニス・チェリシェフの出場停止についてマドリーに連絡を試みていたと主張している。

 2日に行われたコパ・デル・レイ4回戦ファーストレグのカディス戦で、マドリーは本来この試合に出場停止だったチェリシェフを先発起用。そのチェリシェフの先制点などで3-1の勝利を収めたが、規定に違反したことでコパ敗退の裁定を下されることになる可能性もある。

 マドリーは試合前日に17名の招集メンバーを発表しており、ビジャレアルでプレーしていた昨シーズンに累積3枚目のイエローカードを受けたチェリシェフの名前もそこに含まれていた。ロサネス氏はそれを目にして忠告を試みたとして、スペイン『コペ』に次のように語った。

「チェリシェフが招集メンバーに入っているのを見て、すぐにマドリーに詳細な情報を記したファックスを送った。私はプロスポーツのアナリストとして、各試合の詳細について分析することを手がけているんだ」

「マドリーに知らせたいと思ったが、彼らと仕事をしているわけではないので、クラブの誰かと連絡を取るのは難しかった。電話をしても誰も応答しなかったよ。クラブの組織を考えれば、マドリーはこのミスに気がつくのではないかとも思ったがね」

 マドリー幹部のエミリオ・ブトラゲーニョ氏は、チェリシェフの出場停止処分についてスペインサッカー連盟(RFEF)やビジャレアルから連絡を受けていなかったと主張。だがスペインメディアは7月27日付でRFEFから各クラブに送信されたというファックスの写しを掲載しており、そこにはチェリシェフの名前も含まれている。

マドリーはこの件でRFEFと連絡を取っており、4日に裁定が下されるとのことだ。

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