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福岡・井原監督の目にも涙「J1昇格というプレゼントができて良かった」

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[12.6 J1昇格プレーオフ決勝 福岡1-1C大阪 ヤンマー]

 劇的な展開で5年ぶりのJ1昇格を決め、アビスパ福岡井原正巳監督も目に涙を浮かべ、言葉に詰まらせながら試合後のインタビューに答えた。

 年間順位による優位性はあるものの、4位セレッソ大阪の“ホーム”でのJ1昇格プレーオフ決勝に臨んだ3位福岡。序盤でFW酒井宣福が負傷交代し、後半15分にはFW玉田圭司に先制点を決められ、苦しい展開となった。このままでは昇格できないという状況の中で井原監督は、終盤にFW坂田大輔とFW中原貴之を投入し、すべてをフィールド上の選手たちに託した。

 すると、後半42分に劇的な展開が待っていた。酒井と代わって入ったFW金森健志がPA左で仕掛けて、追い越していったDF亀川諒史へパスを送る。亀川は中央に折り返すも中央の中原には合わなかったが、PA右へ勢いよく走り込んだDF中村北斗が豪快に右足を振り抜く。角度はなかったが左サイドネットに突き刺し、試合は1-1で終了したが、年間順位による優位性で3位福岡がJ1昇格を決めた。

「先制点を取られて本当に苦しい中で、『先に取られても最後まで90分間諦めずに戦おう』と話していました。そういう中で選手たちは走り切ってくれましたし、それが最後のゴールにつながったと思います。チームメイトすべてのパワー、みんなの気持ちがあのゴールに乗り移ったと思いますし、応援してくれるサポーターみんなの気持ちがあのゴールにつながったと思います。本当に良かったと思います」

 これまで過去3度、3位のチームはJ1に上がれていないというジンクスが存在したが、福岡がこれを打ち破った。井原監督は、「福岡から多くのサポーターも詰めかけてくれましたし、また向こうでも応援してくれているサポーターも大勢います。そういう方たちと一緒に昇格の喜びを味わえるのは本当に良かった。また、関係者、スポンサー含めて大勢の方が支援、パワーを送ってくれたので、そういう方に対して昇格というプレゼントができて良かったと思います」と、福岡に関わった方への感謝の気持ちを述べた。

●2015 J1昇格プレーオフ

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